転職サイトのスカウトサービス、メリットとデメリットを解説

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スカウトサービスのメリットとデメリット

スカウトサービスの疑問にお答えします

転職サイトに登録すると目につくのが「スカウトサービス」。気になっているものの、「デメリットはないだろうか?」「本当に転職の成功率は上がるのか?」と、スカウトサービスに登録することをためらっている方も多いのではないでしょうか。

転職サイトのスカウトサービスは無料で利用できメリットも多いものの、仕組みやデメリットを十分理解した上で、上手に使いこなすことが求められます

本特集ではまず、転職サイトのスカウトサービスの概要を解説し、スカウトサービスを利用するメリットとデメリットを紹介します。

スカウトサービスとは

スカウトサービスは、転職サイト上に自身の履歴書・職務経歴書・希望条件などの情報を公開しておくことで、興味を持った企業からオファーメールが届く機能です。名前や生年月日、電話番号などの個人情報などは公開されないため、安心して利用することができます
また、在職中の企業からの閲覧をブロックする機能も備わっており、職場に転職活動をしていることがバレる心配もありません。

スカウトサービスを利用すると、自分に興味を持つ企業からコンタクトがあるので、どのような企業に応募するのが有利なのかを把握することができます。転職の現場で自分に期待されているスキル・経験がわかる等、自分自身の強みを知るためにも役立つでしょう。

スカウトメールの種類を知ろう

スカウトサービスを利用すると、多くの企業からスカウトメールが届くようになります。しかし、一口にスカウトメールと言っても、企業の本気度や送られてくるオファーの内容は様々。
例えば、大手転職サイト・リクナビNEXTのスカウトメールには、「プライベートオファー」「興味通知オファー」「オープンオファー」の3種類があります。

◆ プライベートオファー

「プライベートオファー」は、企業の採用担当者が直接レジュメを見た上で、転職者に対し興味を持っている際に送られてくるスカウトメールです。採用本気度が高い企業の場合は、書類選考が免除となり、面接から選考がスタートすることも。採用担当者と会って話す機会が提供されれば、直接自身をアピールでき、転職の成功率も高まるでしょう。

◆ 興味通知オファー

「興味通知オファー」は、プライベートオファーほどの確度はないものの、企業が求めている人物像に近いスキル・経歴を持つ求職者に対して送られるオファーです。興味がある場合にはメッセージに返信することで、一次選考や説明会に参加することになります。

◆ オープンオファー

もっとも企業の本気度が低い「オープンオファー」は、一定の条件(学歴や年齢)を満たす求職者に一斉に送られるオファーです。そのため、企業側がレジュメを詳細に確認していないケースも多く、他のスカウトメールと比較すると選考の有利度は低いと言えます。求人内容に興味がある場合には、こちらから応募する必要があり、改めて書類選考が行われます。

スカウトサービスが充実している転職サイト

リクナビNEXT画像

リクナビNEXT

リクルートが運営する転職サイト。現在、多くの転職サイトで主要サービスとなっている「スカウトサービス」を最初に導入したことでも知られる。1ヶ月のスカウトメール配信数は580万通、スカウトサービス登録者は約340万人(2017年9月実績)。登録者の2人に1人がスカウトサービスを利用しており、スカウト利用企業も2万社以上にのぼる。転職でスカウトサービスを利用するのであれば外せない転職サイトの1つ

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DODA(デューダ)画像

DODA(デューダ)

総合人材サービス大手・パーソルキャリアが運営する転職サイト。スカウトサービスに力を入れている転職サイトの1つで、月間のスカウトメール配信数は1,370万通と圧倒的。企業からのオファー数に影響するWeb履歴書の作成ノウハウも、サイト上で詳しく解説されている。また、実際にスカウトサービスを利用している企業採用担当者の、求める人物像や着目点なども紹介。スカウトサービスの利用価値が高い転職サイトの1つ

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スカウトサービスのメリット

スカウトサービスの最大のメリットは、情報を公開しておくだけで企業側からアプローチをしてくれる点です。自分で求人を検索している時には気付かなかった魅力的な企業から、説明会や面接希望の連絡が来ることも考えられます。思いもよらぬ企業からの声かけで、人生が変わることもあるかもしれません。

スカウトサービスのもう1つのメリットは、書類選考の通過率を高められる点です。スカウトメールは、あらかじめ一定の条件を満たした求職者に対して送られるため、年齢や職歴で門前払いをされるケースは少ないでしょう。中には書類選考が免状され、面接のステップに進めるケースもあります。スカウトなしで応募した場合よりも、選考で優位に立てる点は、スカウトサービスの大きな魅力と言えるでしょう。

スカウトサービスのデメリット

一方、スカウトサービスのデメリットは、オファーの内容が必ずしも自身の希望とは一致していないケースがある点です。たくさんのオファーが来ても、条件(待遇・業界・職種など)が自身の希望と合っていなければ意味がありません。スカウトをきっかけにその企業に興味を持つことは良いですが、どのような目的で転職をしたいのかという、「軸」がブレないように注意しましょう。

また、スカウトメールをもらって応募する場合、たしかに選考が有利になる確率は高まりますが、採用が約束されているわけではありません。選考の過程で、採用見送りになることも考えられます。オファーが来たからといって浮かれず、しっかりとその後の選考の対策をしておきましょう。

なお、スカウトサービスの登録者に一斉にスカウトメールを送信しているような企業の場合、離職者が多い、応募条件が良くない等、何らかの問題を抱えている可能性もあります。一斉にメッセージを送っているすべての企業に「問題がある」という訳ではありませんが、その見極めは自身で行わなくてはいけません。

最後に、スカウトサービスで届くメッセージは企業からの直接のオファーだけではない点も覚えておきましょう。これは必ずしも「デメリット」とは言い切れませんが、転職サイトと提携している転職エージェントも公開された求職者の情報を閲覧することができます。そのため、転職エージェント(個人経営のエージェントも多い)から、登録を促す営業メールが送られてくることも。もちろん、自身が「利用価値がある」と思える転職エージェントと出会える可能性もありますが、小規模な転職エージェントでは求人数や情報量が限られていることもあるため、利用するかどうかは、そのつど慎重に判断しましょう。

登録するだけでは意味がない?

いかがでしたか。スカウトサービスは、基本的に「受け身」のスタイルです。こちらが反応を示さなければ何も始まらないため、登録だけしておけば確実に転職が成功するというものではありません。しかし、上手にスカウトサービスを活用することで転職先の選択肢が増え、転職の成功に結びつくことも十分に考えられます。

そのためには、定期的にスカウトメールの内容を確認しつつ、企業の採用担当者に自身の強みが伝わるレジュメになるよう登録情報の見直し、更新を行いましょう

デメリットを考慮しても、スカウトサービスは十分利用価値の高い機能と言えます。まだスカウトサービスを利用していない方は、本特集で紹介したメリット・デメリットを踏まえた上で、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。

Writer:久我裕紀

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