転職回数が多い場合の対処法 -内定獲得のポイントと同じ失敗を繰り返さないための転職ノウハウ-

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転職回数が多いと採用では不利になりやすい? 転職回数が多い場合の対処法

転職活動をする上で、転職回数の多さが悩みの種になっている方も少なくないでしょう。

転職の回数は、20代では3回以上、30代では3〜5回程度が、採用側が「転職回数が多い」と感じるラインと言われています。
転職回数が多いほど、選考が厳しくなるのは事実。米国では、転職回数の多さがポジティブに受け取られるケースも多いようですが、日本においては残念ながらネガティブな要素になります。

しかし、転職回数が多いというだけで、転職を諦める必要はありません。次の転職を最後にするという強い意志を持って、挑戦する価値はあります。転職における選考基準は、転職回数だけではありません。

本特集では、転職回数が多く選考になかなか通過しない方のために、転職を成功させるための対処法を解説します。「どのように履歴書を書いたらいいの?」「面接ではどう対処すべき?」という疑問にもお答えします。

転職回数が多い人を企業はどのように見ているのか 転職回数が多い場合の対処法

忍耐力がない、飽きっぽい

仕事をする上では、誰にでも嫌なことやつらいことはあるものです。短い期間で転職を繰り返している場合、そうしたことに耐えられない人間という印象を与えてしまいます。加えて、転職の際に職種・業界まで変わっていることが多いと、採用側の企業は、飽きっぽい性格なのでは?という印象も抱くでしょう。

自分のやりたいこと、仕事で実現したいことがわかっていない

転職回数が多いことで、自分の適性やキャリアプランがわかっていない、つまり自己分析能力に欠けていると思われる可能性もあります。本当にやりたいことが明確になっていない場合、採用しても「自分がやりたいことはこれではなかった」と、すぐに辞めてしまうのではないか、と採用側は考えます。

会社に不満を抱きやすい

「十分な収入が得られていない」「評価されない」など、会社に対しての不満を抱きやすいのではないか、とも捉えられることもあるでしょう。言い換えれば、理想が高く、自分を過大評価しているのではないかという印象を与えかねません。

このような採用する側の視点を事前に把握しておくことが、選考に通過するためには欠かせない要素です。

転職回数が多い場合の対処法1:手持ちのスキルを洗い出す 転職回数が多い場合の対処法

転職回数が多い場合、その分さまざまな職場を経験しているとも言えます。その中で得たスキルや経験は、誰にでもあるはず。転職回数の多さをカバーするためには、今までの仕事で得たスキル・経験を応募先企業に上手にアピールすることが必要です。

まずは、それぞれの職場で得たスキル・実務経験をリストアップしてみましょう。その際、成果・成功事例・数値・活かせる資格などを具体的に書き出すことで、採用側に説得力を持ってアピールできます。この自己分析部分にしっかりと時間をかけることで、自分の強みを活かし、応募先の企業に貢献できる点が明確になります。

最近では、転職市場における自分の価値を診断できるサービスもあります。自分のどのような部分に企業は興味を持つのか、どのような企業から求められているのかを知る上でも役立つので、積極的に活用してみましょう。

パーソルキャリアが運営する転職サイト。200万人以上の年収データと7万人以上の転職実績データをもとに、職業別・年齢別・学歴別の適正年収を調べることができる。サイトの案内に沿って、年齢・性別・学歴・業種・職種等を回答していくと、自分と似たキャリアを持つビジネスパーソンがどの程度の年収で転職しているか、志望する業界にどのような人材が受け入れられているかをチェック可能。また、企業側の募集条件とマッチングさせることで、自分の経歴に興味を持っている企業がわかるうえ、現在のスキルやキャリアによっては、書類選考不要の「面接確約」オファーも受けることができる。

また、転職エージェントを活用して転職活動を進めることも有効です。転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーが付き、一緒に今までの経歴・スキル・強みを棚卸しすることが可能です。転職のプロの客観的な視点を取り入れましょう。

ただし、転職エージェントの利用には事前の登録が必要です。登録には審査があり、転職回数が多いことで登録ができないケースもあります。登録審査の基準は転職エージェントごとに異なるため、複数社へ登録を行うことをおすすめします。

リクルートが運営する転職エージェント。転職成功実績業界No.1を誇る。大手ならではの企業コネクションを持っており、求人数が多い。一般の求人サイトには掲載されていない非公開求人は10万件以上。キャリアアドバイザーも経験豊富なベテランが多く、転職者の経歴やスキル、希望条件をもとに求人を提案してくれる。面接対策や企業情報の提供など、応募後のサポートも充実。とくに面接対策では、採用者の傾向や面接時に注目されるポイントなども教えてくれる。面接日程の調整や内定後の給与交渉までトータルにサポートを受けられるため、最初に登録を検討したい転職エージェントの1つ。

人材サービス大手のパーソナルキャリア(旧インテリジェンス)が運営する転職エージェント。年間1万8,000人以上の転職実績を誇る。大手企業・大手メーカーなどの求人も多く取り扱っており、登録者だけが閲覧・応募できる非公開求人数も多い。DODAでは企業の採用担当者から、求める人物像を入念にヒアリングしているため、採用側の視点からアドバイスをもらうことができる。また、業界や分野ごとに特化したコンサルタントが、きめ細かいサポートを行ってくれる点も要チェック。1人の求職者に対し、キャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当の2人がサポートに当たる独自の体制も、DODAの魅力と言えるだろう。

転職回数が多い場合の対処法2:履歴書では「志望動機」と「自己PR」で転職理由を説明 転職回数が多い場合の対処法

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履歴書の書き方

転職回数によっては、履歴書の職歴部分に書ききれないというケースも考えられます。その場合、履歴書には以下のようにシンプルに記載し、職務経歴書で詳細を記載するようにしましょう。

平成25年 株式会社●● 入社

法人営業を担当

平成27年 △△株式会社 入社

販促企画を担当

職務経歴書の書き方

職務経歴書では、各企業での在籍期間をしっかりと明記します。それぞれの業務内容についても記載しましょう。応募先の企業で活かすことのできる内容であればベターです。
スキルの棚卸しの際にリストアップした、それぞれの仕事における具体的な成果についても触れるようにしましょう。

志望動機、自己PRの書き方

転職回数が多いことに関しては、志望動機・自己PRなどでしっかり説明しましょう。なぜ転職回数が多くなってしまったのか、退職した理由は何か、を明記します。それらの記載がない場合、採用側は書類を見て納得することは難しいでしょう。
書類選考の通過率を高めるためにも、転職が多い理由・退職理由は事前に整理しておくべきです。「幅広い業務に対応できるスキルを身につけたかった」「今回が最後の転職として」など、採用担当者に疑念を抱かせない記述が望ましいでしょう。

「今まで営業職、販促企画などの業務を経験してきました。幅広い業務を経験したからこそ、貴社に貢献できる点があると自負しております。今回の転職を最後と考え、これまでの集大成として即戦力として活躍したいと思っております」

転職回数が多い場合の対処法3:面接では冷静に「過去」を認め、「未来」を語る 転職回数が多い場合の対処法

書類審査に通過すれば安心、というわけではありません。面接においても転職回数の多さや、それぞれの退職理由などは必ず聞かれる質問事項です。

転職理由

転職した事実を変えることはできません。冷静にその事実を認めた上で、職務経歴書に記載した内容に沿って回答します。その際、動揺したり、不機嫌な表情を見せることのないように心がけましょう。ここでも、採用担当者が納得できる具体的かつ説得力のある回答が求められます。転職回数が多いことを誇らしげに語るのは良くありませんが、転職回数が多いからこそ得た経験、スキルを伝えるようにしましょう。

入社後のビジョンを明確に

最後の転職にしたい旨と、応募した企業での入社後のビジョンを伝えることも大切です。その際、今までの経験と結びつけ、貢献できるポイントを的確に伝えるように心がけましょう。加えて、なぜ応募した企業で働きたいのか、なぜこの企業でなくてはならないのかまで語れるように準備しておきます。

「自分自身、今回の転職で最後と決めております。今までの職場で得た経験、スキルから、御社の〜〜業務にそれらを活かすことができると考えております。御社の△△は、他社にはない魅力があり、その業務に携わり将来的にはリーダーとして活躍していきたいです」

同じ失敗を繰り返さないために 転職回数が多い場合の対処法

転職回数が多い場合の対処法1:手持ちのスキルを洗い出す・イメージ

自分の意識改革も必要

今後も同じことを繰り返さないためには、自分自身の意識改革も非常に重要です。どんな職場でも、自分と反りの合わない人はいるものです。「あの人がいなければ」など、他人のせいにするのではなく、どう対処すれば乗り越えられたのかを省みる作業も欠かせません。自分にも変わらなければいけない部分がありそうだ、と感じるのであれば、このタイミングで同時に整理しておけば、次の職場で活かすことができるでしょう。

転職先では積極的にコミュニケーションを

会社は「組織」です。そのため、1人で回る仕事はありません。転職が成功し新しい職場で勤務する際には、積極的に人間関係を築く努力を惜しまないようにしましょう。
コミュニケーション不足になると、仕事がスムーズに進まず、会社や同僚に不満を抱きやすくなります。自分自身でそのような状況を作り出さないためにも、周囲とのコミュニケーションを積極的に図るようにしましょう。

自問する大切さ

新たな職場でも不満を感じる場面は、多々あるかもしれません。そこでまた転職を繰り返しては、同じ悩みから抜け出せない状態になってしまいます。発想を転換し、自分はどういう状況を望んでいるのか、働くことで何を実現したいのかを自問しましょう。そして、その理想を実現するためには、今の自分に何ができるか、与えられた環境でベストを尽くすにはどうすべきかを考えてみることが大切です。

自信を持つことも必要

自分に対する周囲の期待値が高すぎる、自分のスキルに自信がないと感じた時には、「採用したのは企業である」と言い聞かせてみましょう。多くの応募者から選ばれ、採用されたのは、期待に応えられる素質があるからです。自分に自信を持つことも大切です。

粘り強く挑戦する 転職回数が多い場合の対処法

転職回数が多くなるほど、転職の条件は厳しくなります。転職を繰り返すことで作り出してしまった不利な状況を覆すことは、決して簡単ではありません。
しかし、転職したからこそ気づけた、本当に実現したいことやキャリアビジョンもあるでしょう。それが明確になり、最後の転職にしたいと考えているのであれば、本特集で紹介した対処法を参考にしながら、粘り強く転職活動を進めましょう。

次の転職を最後にするためにも、自分自身の職歴を客観的に振り返り、転職で実現したいことをはっきりさせることは欠かせません。転職エージェントなどの転職サポートも上手に利用しつつ、客観的な自分の価値や強みを把握して、最後の転職活動に臨みましょう!