フリーター・派遣から正社員に

フリーターや派遣から正社員をめざすには?正社員への転職に役立つ心がまえとテクニック

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第7回 フリーター・派遣から正社員に

非正規雇用者の7割は正社員を希望

アルバイト、パートタイマー、派遣社員、契約社員、正社員と、一口に働くと言っても雇用の形態はさまざまです。
長引く不況や「労働者派遣法」の成立によって、現代人の働き方は多様化し、3人1人以上(約37%)の人が派遣やアルバイトなどの非正規社員として働いていると言われます(平成28年『総務省・労働力調査』)。

しかし、その労働人口の多さにもかかわらず、非正規雇用の賃金・待遇は、正社員と比較すると決して良好ではありません。収入以外の面でも、厚生年金・健康保険、有給や育児休暇、資格取得の補助や教育訓練など、多くの場面で正社員と非正規雇用者の待遇には格差が生じています。

政府の雇用に関する調査では、「正社員で働きたい」「どちらかといえば正社員で働きたい」と答えた人は、非正規雇用従業員全体の68.8%。非正規雇用者の7割は正社員という働き方を望んでいることがわかります(『勤労生活に関する調査』労働政策研究・研修機構、08年3月)。

厚生労働省『平成28年賃金構造基本統計調査』雇用形態、性、年齢階級別賃金(男)

厚生労働省『平成28年賃金構造基本統計調査』雇用形態、性、年齢階級別賃金(男)

  正社員・正職員 正社員・正職員以外
平均年収(男女計) 322万円 212万円

厚生労働省『平成28年賃金構造基本統計調査』

そこで今回は、フリーターや派遣社員などの非正規雇用から正社員をめざす際の転職活動のポイントに焦点を当てて解説します。

フリーター・派遣から正社員になるために <転職準備編>

正社員が転職する場合と、フリーターや派遣社員から正社員をめざす場合とでは、転職活動の方法に若干の違いがあります。まずは、この違いを理解したうえで転職活動の準備を進めていきましょう。

● スキルと経験を整理しよう

非正規雇用から正社員をめざす場合、もっとも大きなハンデとなるのは「社会人としての経験値の評価」でしょう。とくに企業側が即戦力を求めている場合、一つの募集に正社員と非正規社員の応募があれば、どうしても正社員のほうが有利です。
このようなハンデを埋めるためには、アルバイトや派遣の仕事でつちかってきたスキルと経験を企業側にしっかりアピールしなければいけません。

たとえば、「前職はアルバイトだったが、仕事の内容は社員と変わらないレベルを担当していた」、「現在は派遣社員だが、同種の仕事で長く正社員をしていた経験がある」など、自分の経歴を振り返って、どのようなアピールポイントがあるか整理してみましょう。
この他にも語学や医療などの専門スキルがあれば有利になる他、販売業・接客業など職種に一貫性があるだけでもアピールに役立てることはできます。

もしも、職種の共通点がまったくない場合でも、それぞれの仕事の中で自分がなにを学び、それをどのように職場に活かしてきたかを考えましょう。

それは、「働くとはなにか」という自分なりの考えを固める作業でもあります。そして、企業の人事担当者が知りたいことは、応募者一人ひとりの「仕事に対する姿勢」なのです。

またどうしても自分のスキルや経験に自身が持てない人は、アルバイトを積極的に正社員として採用する企業を見つけるのも一つの方法です。例えばリクルートの「はたらいく」には未経験可、正社員登用有りの求人情報が数多くあるのでチェックしてみると良いでしょう。

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●「正社員として働くとはどういうことか」を考えよう

正社員としての就業を希望するのであれば、派遣社員やアルバイトと正社員の違いが何かを考えることも重要です。多くの場合、正社員と派遣・アルバイトでは「責任の重さ」が異なります

拘束時間の中で一定の作業を行な派遣社員・アルバイトと比較すると、正社員は企業そのものの方向性、たとえば業務の改善や業績アップなども仕事の範疇となります。
そのために役立ちそうな知識・資格を積極的に学んでいく姿勢、すなわちスキルアップとキャリアアップに貪欲であることは、正社員として働くうえで大きなプラス要素と言えます。更に同僚や上司・部下、取引先の人々と円滑な人間関係を築いていくためのコミュニケーション能力やビジネスマナーも不可欠です。

派遣・アルバイトから正社員を目指すのであれば、正社員になってから上記のような意識を持つのではなく、日ごろからスキルアップを図る姿勢を持ち、日々努力していく姿勢を持ちましょう。その姿勢は必ず会社からも世間からも評価されるはずです。

フリーター・派遣から正社員になるために <転職活動編>

正社員をめざす準備を整えたあとは、具体的な転職活動を始めましょう。非正規雇用から正社員へと転職するためには、いくつかの活動パターンが考えられます。

[1]現在の勤め先で正社員をめざす
[2]正社員の求人に応募する(個人で活動、もしくは人材紹介会社等を活用)
[3]「社員登用制度」を持つ企業に契約社員やアルバイトとして就職する
[4]派遣会社の「紹介予定派遣」を利用する

現在の仕事や職場環境に満足している場合、[1]は理想的な正社員への道と言うことができます。
しかし、勤め先に正社員登用制度がない場合、もしくは現在の職場で正社員として働いている人々の待遇を見て不安を感じるようであれば、[2]~[4]の選択肢を採るほうがベターです。

[2]は正社員を募集している企業に応募する方法です。職業安定所や就職情報誌、転職サイトなどを利用したり、人材紹介会社に登録して求人を紹介してもらい、書類選考や面接を受けます。
正社員の求人には、当然ながら正社員の転職希望者たちも応募をします。彼らがライバルとなるため、案件によっては倍率・難易度は必然的に高くなりますが、チャンスは必ずあります。上述したようにしっかり準備をして転職活動に臨むことが大切です。

[3]と[4]は正社員登用の前にワンクッションを置く転職方法です。いずれは正社員となることを前提に、まずは派遣社員や契約社員、アルバイトとして働き、そのあいだに業務の内容や企業とのマッチングを見ていきます。[3]については上述したように「anレギュラー」のような転職サイトを、[4]は紹介予定派遣を多数抱える人材派遣会社を上手く活用すると良いでしょう。
この方法だとすぐに正社員になることはできませんが、正式入社する前に社内の様子を確かめられるのは大きなメリットです
未経験の職種に就きたいとき、特別なスキルはなくとも意欲を買ってほしいときなどは、経験を積み、自身の意欲を会社側にアピールしていくチャンスとも言えます。(参考:「紹介予定派遣」)

● 正社員になるための履歴書・職務経歴書・面接対策

履歴書・職務経歴書・面接対策

通常の転職と同様、非正規雇用から正社員への転職の場合も履歴書・職務経歴書は必要になります。
履歴書や職務経歴書の書き方のポイントについては、正社員転職者の場合とほとんど同じです。(参考:「勝ち組の履歴書・職務経歴書」)
また面接についても、派遣社員やアルバイトを続ける中で受けてきた面接と大きな点での違いはありません。自己紹介や志望動機は簡潔に、挨拶や返事はしっかりと、言葉遣い・身だしなみなどは好感の持てるものを心がけましょう。
基本中の基本ではありますが、このようなプレゼン能力・ビジネスマナーは、正社員として働くうえで必要不可欠のスキルと言えます。(参考:「これで完璧!面接必勝対策」)
また、非正規雇用から正社員をめざす場合は、通常の面接に加えて、「今まで派遣社員(アルバイト)を続けてきた理由は何か」、「なぜ正社員を希望しているのか」、「正社員として働くことをどのように考えるか」などの質問を受ける可能性が高くなります。
マニュアル通りに答えるよりは、自分の言葉で語ったほうが効果的です。準備編で洗い出した自身のアピールポイントや、正社員に対する考え方、正社員として働くために自分なりに取り組んでいることなどを、筋道立てて説明しましょう。

正社員をめざすために役立てたい転職サイトと派遣会社

正社員をめざす転職活動で上手に活用したいのが、社員登用に積極的な企業の求人を多数取り扱っている人材紹介会社や、紹介予定派遣を行なっている人材派遣会社です。
ここでは代表的な人材派遣会社、人材紹介会社を記載します。

正社員の職探しに役立つ人材派遣会社

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リクルートスタッフィング

月刊「人材ビジネス」が定期的に行なう派遣スタッフ満足度調査でほぼ毎回1位を獲得する人材派遣会社。派遣社員へのアシスト体制には特に定評があり、無料人間ドッグ(30才以上)などの健康サポート、OA知識習得のためのスキルサポートも充実。紹介予定派遣では常時700件以上の案件を取り扱っている。正社員をめざす転職活動で検討したい会社の一つ。

種類:人材派遣会社
案件数(公開案件)約8,900件 ※紹介予定派遣:900~1,000件

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テンプスタッフ画像

テンプスタッフ

国内第2位のシェアを誇る人材派遣会社。事務系職種を中心に大手から中小ベンチャー、外資系など幅広い求人を取り扱う。通常の派遣案件も国内トップクラスだが、紹介予定派遣の求人も多め。また、主婦の再就業に特に力を入れており、厚生年金等の福利厚生をはじめ、再就職のための研修制度、企業面接時や就労期間中のサポート等にも評価が高い。

種類:人材派遣会社
案件数約2万件 紹介予定派遣:約2,000~2,500件

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正社員の職探しに活用したい人材紹介会社

ハタラクティブ 画像

ハタラクティブ

ハタラクティブは、アルバイトの正社員転職やエンジニア転職等、フリーランスの仕事仲介等、様々な求人の仲介を手掛けるレバレジーズ運営の正社員転職サイト。20代のフリーターや既卒者をメインターゲットに、正社員転職を成功させるための様々なサポートを提供。ビジネスマナーはもちろん、面接のコツ等、正社員転職に必要な要素のレクチャーを受けることができる。レバレジーズのこれまでの支援実績は40,000人以上、正社員成功率も8割を超えており、同業他社と比較しても圧倒的な実績を誇っている。サービスの登録及び提供が東京に限られる点には注意が必要だが、首都圏で正社員転職を考えているフリーター、派遣社員は登録しておくべきサービスの一つだろう。

正社員転職支援実績:60,000人以上
正社員転職 成功率:80.4%
拠点:東京(渋谷・立川)

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パソナキャリア

人材派遣会社大手・パソナグループの人材紹介会社。派遣業界で培ったコネクションを通じて、男性求人はもちろん女性の正社員転職、とくに派遣社員から正社員への転職に強みを見せる。求人企業はIT関連からメディカル・バイオ・医療業界など幅広い。

案件数:約4万6,000件
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