仕事に求めるのはやりがいか安定か やりがいがない職場で働くリスクとは

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仕事に求めるのはやりがいよりも安定?

政治・経済に関する情報を提供するニュースサイト「エコノミックニュース」が、20代から50代の会社員・公務員を対象に、仕事の満足度と転職への意向に関するアンケート調査を行いました。

アンケートによると、「現在の仕事にやりがいを感じているか」という問いに対して、「ときどき感じる」と答えた人が47.0%と最も多く、「感じる」と答えた人は11.6%にとどまりました。また、「あまり感じない」が28.8%、「まったく感じない」が11.6%と、仕事に対するやりがいを常に感じている人は、少数派だということが分かります。

現在の仕事にやりがいを感じていますか
感じる 12.7%
ときどき感じる 47.0%
あまり感じない 28.8%
全く感じない 11.6%

同アンケート内の、「何のために仕事をしているか」という質問で、もっとも多かった回答は「収入を得るため」で73.2%、ついで「生活のため」が62.8%という結果に。仕事にはやりがいよりも、生活をするための安定性を求めている人が多い現状がうかがえます。
また、「今後転職をしたいと思うか」という質問に、「現在は考えていない」と回答した人は29.3%と、最も多くなりました。転職によって、よりやりがいのある仕事を見つけるよりも、やりがいはあまり感じないが現在の仕事を続けていきたいと考えている人が多い、と分析することができるでしょう。

何のために仕事をしていますか
収入を得るため 73.2%
生活のため 62.8%
自分の成長のため 20.8%
達成感や生きがいのため 18.8%
今後転職をしたいと思いますか
具体的に考え、転職活動中である 7.3%
考えているが、転職活動はしていない 18.9%
なんとなく考えている 20.0%
現在は考えていない 29.3%
全く考えていない 24.6%

安定よりもやりがいを優先すべきという意見も

確かに、転職によってよりやりがいを感じられる仕事を見つけたとしても、代わりに年収や勤務時間などの待遇が悪くなった、という例は少なくありません。
しかし、生活の安定を優先して転職を躊躇する人がいる一方で、待遇が悪くなってしまっても、やりがいやスキルアップできる環境であれば転職すべきだと主張する人もいます

お笑い芸人で、上場企業の役員も務める厚切りジェイソンさんは、SNS上で転職についての相談を受けた際に、次のように語りました。

「スピード感あれば同じ時間にできることが増える。下がった給料は自分のスキルアップへの投資と考えれば、将来経済力とやりたいことが近寄る軌道になっている」
―厚切りジェイソンさん公式Twitter(@atsugirijason)より

転職によって一時的に年収が下がっても、スキルアップが期待できる会社なら、将来的には年収アップの可能性が高くなる、とジェイソンさんは考えているようです。一般的に、転職はリスクを伴うものと考えられがちなもの。しかし、スキルアップが望めない職場で働くことの方が、将来的にリスクが高いという考え方は、現在の仕事で悩んでいる方に非常に参考になる意見だと言えます。

安定を選ぶか、挑戦することを選ぶか、仕事に対する考え方は人それぞれ。 自分が将来どんなビジネスパーソンになっていたいかをしっかりと考え、仕事を選択することが大切だと言えるでしょう