首痛　様

ご相談ありがとうございます。転職相談.jp編集長の早川です。

首痛さんが接客業や小売業に不信感をお持ちということはよくわかりました。

では1点質問があります。
首痛さんが接客業や小売業とは全く関係ない仕事、例えばIT企業で人事担当者をしていたとしましょう。そこに今の首痛さんと同じ境遇の人が受けに来たとします。そこで首痛さんはきっと

「あなたは前職を小売業ですが、なぜIT企業のSEを目指されるのですか？」

と聞きますよね。その時その方が

「なんとなくです」

と回答して、首痛さんは未経験のその方を採用するでしょうか？
また私ならさらに

「前職小売業をされていますが、今回未経験の職種を受けられていますよね。その理由を教えてください。また異業種へ転職するために努力されていることはありますか？」

と質問します。
もしその人が本当にその仕事を「やりたい」と思うなら、きっと努力をされているでしょうし、また前職の経験が異業種でも活きるという事をしっかり説明するはずです。

その人が特にやりたいこともなく、ただ受けているのであれば、きっと相手の胸を打つ回答はできないでしょうし、人事担当はその人を決して採用しないでしょう。

つまり、やりたいことがない人が異業種転職をしようとしても、企業の採用担当者は、まず採用しないということなのです。
キャリア相談の方が「やりたいことが分からないとこっちとしては何も出来ない」とおっしゃっていることは、そういうことだと思います。

首痛さんは自分の気持ちでしか、まだ考えることができていません。
異業種への転職を目指すのは決して悪いことではありませんが、もし本気で転職したいのであれば、企業の採用担当者がどういう人なら未経験でも採用したいと思うか、もう一度考え、その姿に自分を近づけていかなければ到底成功はできません。

また小売業・接客業の中には長時間労働、サービス残業、休日出勤、パワハラがない職場も必ずあります。もし仕事自体が嫌いという訳ではないなら、前職の経験を活かし、仕事を探す事も選択肢です。

27才という年齢は自分のキャリアを見直す上で、とても良いタイミングだと思います。多少時間がかかったとしても、今後の人生をどう生きていくのか、やりたいことを本気で探しても良いと思います。
興味を持った求人があるなら、なぜ興味を持ったのか掘り下げて考えてみるのも良いでしょう。

年齢的にはギリギリですが、第二新卒向けの転職サイトや転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのも有効です。この機会にもう一度自分のキャリアを見つめ直しましょう。