海外で現地採用される場合のメリット・デメリットは?
- Fさん
- 30代後半・男・会社員
現在、某商社からアジア地域の管理職のオファーを受けています。業務内容には魅力があり、英語ができれば現地の言葉は問わないという点も魅力で、年収も現在よりアップする予定です。
ただ気になるのが日本での採用ではなく、海外の現地法人での採用になるという点です。将来的には日本を含め、他国での勤務があるという話も出ていて、現地採用なのになぜと思う所もあります。
海外で現地採用される場合のメリット・デメリットを教えて頂けますでしょうか?
- 転職相談.jp編集長
- メーカー系システムインテグレータに就職後、国内大手コンサルティング会社に転職。 2003年に株式会社Hayakawaを設立、自社及びクライアント企業において数多くの転職希望者との面接を経験。また、同時に経済産業省後援の起業家支援プロジェクトDREAMGATEに専門アドバイザーとして参加し、数多くの起業希望者から相談を受ける。 転職希望者、起業希望者から受ける相談及び面談件数は年間百件を超える。
F 様
転職相談へのご相談ありがとうございます。転職相談.jp編集長の早川です。
早速ですがご相談に回答させて頂きます。
まず現地採用のデメリットですが、本国採用との違いはやはり現地の雇用ルールに従うという点に尽きるかと思います。
一般的なアジア地域の現地採用は、日本と比較すると年収の水準が低いため、コストダウンのために行われます。
F様の場合も現在よりも年収がアップされるとの事ですが、日本で採用した後、海外転勤という形で出向した場合と比較すると、各種手当等が日本で採用した場合よりも抑える事ができるため、商社側のメリットは大きいと考えられます。
また昇給や昇格に関しても現地のルールが適用されるため、こちらに関しても確認が必要かと思います。
もう1点、雇用ルールに関しても注意が必要です。アジア地域の多くの国が解雇に関するルールが日本よりも厳しくありません。
先日楽天がシンガポールからの撤退を発表しましたが、現地採用の社員は解雇となっていることから、万一現地法人がアジアから撤退する事になった場合、現地採用の日本人はどうなるのか、過去の撤退事の対応含め、確認が必要かと思います。
日本企業は景気や業績が悪化した場合、海外の不採算事業の撤退をまず視野に入れます。今後景気が悪化しないとも限りませんので、雇用関係の確認はしっかり行っておくと良いでしょう。
後悔のない選択をするためにも不明な点をしっかり確認し、転職するか、しないかの判断をして頂ければと思います。
良いご決断ができるよう、心からお祈りしています。
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