転職する際、福利厚生を重視するのは良くない?

TKGさん
36才・男

私は派遣社員として財閥系電機メーカーのインフラ事業を任されている子会社で9年間お仕事をさせていただいております。

5月に会社の業務計画が決まりまして、先日上司から「グループ会社同士で経営統合した影響で上半期以降の派遣契約延長は難しい。」と宣告されてしまいました。
私個人的には今の会社は、定年まで勤めた場合、退職金が一千万以上出るなど福利厚生も充実していて大変気に入っており、数年前から正社員登用のお願いをしていたのですが、突然の解雇宣言により転職を余儀なくされてしまいました。

今月に入って転職活動を開始したのですが、最近は退職金がなかったり、あってもスズメの涙ほどしかない会社が多く、定年まで勤め上げた後を考えると、とても心配です。
特に今の職種にこだわりもなく、やりたいこともないので、福利厚生重視で転職先を決めているのですが、このような探し方は良くないでしょうか?何か良いアドバイスがございましたらお願いいたします。

転職相談.jp編集長
メーカー系システムインテグレータに就職後、国内大手コンサルティング会社に転職。 2003年に株式会社Hayakawaを設立、自社及びクライアント企業において数多くの転職希望者との面接を経験。また、同時に経済産業省後援の起業家支援プロジェクトDREAMGATEに専門アドバイザーとして参加し、数多くの起業希望者から相談を受ける。 転職希望者、起業希望者から受ける相談及び面談件数は年間百件を超える。

TKG 様

ご相談ありがとうございます。転職相談.jp編集長の早川です。

1点質問があります。TKGさんは福利厚生させ良ければ、本当にどんな仕事でも構わないのでしょうか?例え自分が好きな仕事ではなくても福利厚生が充実していれば我慢できますか?

もう1点。もしTKGさんが企業の採用担当者だとして、福利厚生を理由にその企業を志望する方を採用したいと思うでしょうか。
また派遣社員として頑張って働いている方が正社員を希望されていて、その理由が福利厚生だとしたら、その人を正社員に職種転換させたいと思うでしょうか?

TKGさんの正社員転職が上手くいかなかったのも、もしかするとそこに原因があるかもしれません。

企業にとって福利厚生は頑張っている社員に報いるための制度であり、それ自体が目的ではありません。また実際にTKGさんが転職活動される中で感じているように、多くの企業がコストのかかる福利厚生を廃止しており、福利厚生に積極的に取り組んでいる企業のほうが少数です。

つまり今福利厚生が充実しているからと言って、将来に渡りそれが変わらないとは言い切れませんし、退職金にせよ給付が難しくなれば減額される可能性があります。

このように企業の福利厚生は非常に不安定であり、福利厚生を基準に転職先を選ぶのは大きなリスクがあります。

TKGさんのビジネスマンとしての人生はこれから30年続いていきます。この30年をやりたい事がないからと適当に仕事を選んでしまっては、きっと30年間仕事で楽しいと思う事はあまりないでしょう。
もし今回を機に自分のやりたい事を見つけ、その仕事に取り組む事ができれば、ビジネスマンとしてはとても幸せな時間を過ごせるはずです。

自分の頭で考えてどうしても思い浮かばなければ、転職のプロである転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。

福利厚生は、付加要素として参考材料程度に抑え、自分がやりたい事、やりがいを感じる事は何なのか、この機会に是非考えてみてください。

その方がきっとTKGさんにとって幸せな転職ができると私は確信しています。
頑張ってください!

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