副業を始めるタイミングとポイント -クラウドソーシングという働き方-

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副業を始めるタイミングを悩んでいる人に 副業を始めるタイミングとポイント -クラウドソーシングという働き方-

終身雇用の崩壊が顕著になり、今や政府までもが「働き方改革」の一環として副業・兼業を薦める時代です。

労働政策研究・研修機構による調査によると、2018年9月時点で副業に積極的な労働者の割合は実に4割弱(※1)と年々増加。なかでも「クラウドソーシング」を活用した副業探しは、多くのユーザーに認知されつつあります。

その一方で、労働者側と企業の間には、副業・兼業に対するスタンスの違いがまだまだあります。前述した調査結果を見ても、副業・兼業を許可している企業は全体の1割程度(※2)に過ぎず、労働者側の希望と企業側の姿勢には大きな乖離があると言えるでしょう。

ただこの乖離はいずれ埋まっていくはずです。そしてその先にあるのは、副業が当たり前に存在する社会です。この時代に乗り遅れないようにするためには、今のうちに副業に取り組んでいく必要があります。つまり他の人よりも少し先に副業をスタートできる現在は、絶好のタイミングと言えるでしょう。

ちなみに副業と一口に言っても、その内容は実にさまざまで、その日のうちに完結する仕事もあれば、数カ月や年単位で取り組む長期の仕事もあります。実際に副業を始めたあとで、不要なトラブルに巻き込まれない為にも、事前に社内規定や副業のリスクなど入念なリサーチは欠かせません。

そこで今回は、最もハードルが低い副業の仕組み「クラウドソーシング」という新しい働き方に注目。クラウドソーシングを活用した副業の始め方、副業のメリット・デメリットについてまとめました。
副業探しに役立つ「クラウドソーシング」のサービスの活用方法や、自分に合った副業とはどのようなものなのかについても解説しているので、副業に興味がある方は、ぜひこの記事を最後までチェックしてみてください。

(※1・2)労働政策研究・研修機構による調査結果

副業を始める前に確認すべき事項と不要なトラブルを回避する方法 副業を始めるタイミングとポイント -クラウドソーシングという働き方-

副業や兼業の需要が増加しているとは言え、目先のメリットに釣られ、安易に副業を始めてしまうのは、得策ではありません。まずは自身が副業を始められる環境にいるのか、どのような副業ならできるのかなど、実際に副業を始める前に、現状を整理しておく必要があります。

副業はあくまで本業を補うための仕事。収入やスキルアップ、人脈作りを目的として始めた副業が、結果的にマイナスに作用するようなことがあっては、本末転倒です。

ここでは、まず副業を始める前に確認しておくべき最低限の情報をまとめました。
せっかく始めた副業が思わぬトラブルの種にならないように、事前にしっかりチェックしておきましょう。

勤め先の副業・兼業可否を確認

まず副業を始める際の大前提として、勤め先の企業が副業を認めているかどうかを確認する必要があります。公務員の副業はそもそも法律によって禁止されていますが、一般企業であれば就業規則によって、その可否は変わります。

例えば大手製薬会社の「ロート製薬」では、自立した人材を輩出するという目的のもと、『社外チャレンジワーク制度』という兼業制度を2016年2月に制定。入社3年目以上の社員を対象に、本業に支障をきたさない内容(就業時間外・土日のみ)という条件を満たす限り、副業・兼業を許可しています。

「ロート製薬」のように条件付きで副業を認めている企業もあれば、副業は一切認めていない企業もあります。就業条件で明確にされていない場合は、一度人事部に問い合わせをすると良いでしょう。

いかなる条件でも副業が認められない場合は、残念ながらトラブルを避けるためにも就業規則に従うことが求められます。それでもチャレンジしたい副業があるのであれば、副業を認めている企業への転職も視野に入れ、行動するのも選択肢の一つです。

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副業を始めるにあたって想定されるメリットとデメリット

勤め先の企業が副業を認めていたからと言って、これだけではまだ準備完了とは言えません。まずは副業に付随するメリットとデメリットについて十分に考慮し、本職やプライベートに支障がでない副業選びを心がける必要があります。

以下に副業を始めるにあたり、想定されるメリットとデメリットをまとめました。まずは副業の基本をしっかり押さえておきましょう。

副業の最もわかりやすいメリットは、収入増加とスキルアップです。パーソル総合研究所が2018年10月下旬に実施した調査の結果(有効回答数13,958人)によると、副業における平均月収は68,200円。また、若年層マーケティング事業を展開するCyber Nowは2019年4月に副業をしている25歳~30歳の会社員100人を対象に調査を実施。副業を始めたあとの変化は、という設問に対する回答では「新しい知見やスキル・経験が得られた」が全体の25%を占め、最上位となっています。

副業で得た知見やスキルを本業に活かすことができれば、社内での評価も上げられる可能性があります。また面白いことに、前述したCyber Nowによる調査によると、副業をしていない人より副業をしている人の方が、本業にやりがいを感じると回答(本調査では15%も高い結果に)。副業が本業を見つめ直す要因になっていることがわかります。

副業を始めることによって想定されるメリット
収入が増える
新しいスキルの獲得や既存スキルの向上
社内評価アップに繋がる
人脈が広がる
本業を見直すきっかけになる

その一方で副業にもデメリットがあります。その最たるものは、兼業による過重労働でしょう。前述したパーソル総合研究所が実施した調査結果によると、1週間あたりの副業時間は平均10.32時間で、総労働時間は同54.81時間。週の労働時間が「70時間以上」と「60時間以上~70時間未満」を合計すると全体の3割近くにまで上り、副業による長時間労働の問題が顕著にあらわれています。また、同調査の副業のデメリットに関する設問では「過重労働となり体調を崩した」(14%)、「過重労働となり本業に支障をきたした」(13%)という回答が上位を占めており、副業が過重労働のきっかけになることは間違いありません。

副業による過重労働で体調を崩した結果、本業に支障をきたすようになると、社内評価は大きく下がります。また、仮に過重労働で倒れた場合でも本業と副業の労働時間は合算されない為、本業から労災認定が受けられない可能性がある点にも注意が必要です。

副業を始めることによって想定されるデメリット
兼業による過重労働とそれに伴う健康被害
社内評価が下がる
本業もしくは副業先とのトラブル
労災認定審査時は不利になるケースも

勤め先が副業OKでも避けるべき行動

勤め先の企業が副業を認めていても、以下3点のルールに抵触すると懲戒処分を受ける場合があるので十分な注意が必要です。

  1. 副業によって本業に支障をきたす
  2. 対外的な信用を失うような行動
  3. 本業の同業他社での就業

副業を認めている企業でも、「長時間労働」や「情報漏洩」、「人材流出」など、副業に付随するリスクに対して、かなり警戒をしていることは確かです。せっかく始めた副業で不要なトラブルを引き起こし、勤め先や自分に不利益な結果を招かないよう副業選びは慎重にするべきでしょう。

副業選びのポイントとクラウドソーシングについて 副業を始めるタイミングとポイント -クラウドソーシングという働き方-

社内規定を確認し、副業が許可されている、もしくは内容次第で可能であれば、次のステップの副業選びに着手しましょう。副業を始める理由は人それぞれ異なります。副収入が欲しいという人もいれば、スキルアップや人脈作り、転職活動の一環、本業のフラストレーションを発散させるためというのも立派な理由です。

副業選びをまだ始める前という方は、自分が副業を始める目的を明確にすることからはじめましょう。そして次のステップで、自分の持っている興味・関心やスキルが、世間のニーズにマッチしているのかをリサーチする必要があります。

ここでは副業選びのポイントとクラウドソーシングという働き方について解説します。副業の目的や伸ばしたい・活かしたいスキルを明確にすることで、後悔しない副業選びを心がけましょう。

副業選びのポイントとクラウドソーシングについて・イメージ

副業の目的を明確に!収入?スキルアップ?人脈作り?

「副収入」や「スキルアップ」、「人脈づくり」「転職活動の一環」など、副業の目的が異なれば、選ぶべき副業も変わってきます。

副業の目的が収入アップという人は、空いた時間を利用して本業以外の就業先でアルバイトやパートとして働くのも選択肢の1つ。また近頃はインターネットを利用し、「株式投資」や「FX」、「アフィリエイト」などに取り組み、副収入を得る方も増えています。

もし副業を始める理由が「収入」で、それが本業の「給与」に対する不満からきている場合、まずは本職の給与アップを目指すことが最優先。部署移動や昇給が会社の業績などで難しい場合は、給与アップが望める転職先を探すのも良いでしょう。

67.1%のユーザーが転職による年収アップを実現!サポート力にも定評あり

転職サイトには公開されていない非公開求人を多数取り扱う。年収アップを目指す転職に強みをもち、パソナキャリア経由で転職したユーザーの67.1%が年収アップを実現している。また、キャリアアドバイザーのサポート力の高さにも定評があり、求人企業の選定はもちろん、応募書類の添削や模擬面接、退職手続きのアドバイスまで無料サポート。

副業の目的がスキルアップや新しいスキルの習得、もしくは新しい業務・業界へのチャレンジという方は、目的のスキルが身に付く業務・業界に狙いを絞り、副業探しをする必要があります。特殊なスキルや職種であればあるほど、一般的な求人サイトには掲載されておらず、また副業向きの雇用形態ではないケースも多くなります。
このようなケースの副業探しに役立つサービスが「クラウドソーシング」です。

「クラウドソーシング」という働き方

「クラウドソーシング」とは、クライアントがインターネットを介して直接、受注者個人に業務を発注することができる仕組みの総称です。「クラウドソーシング(crowd sourcing)」を直訳すると「群衆業務委託」となります。
「アウトソーシング」ではクライアントと特定の業者が契約を交わしますが、「クラウドソーシング」ではクライアントが社外の不特定多数の人と個別に契約を交わします。この仕組みは、クライアント側には必要な時だけ外部の労働力を確保できるというメリットがあり、また受注者側は持っているスキルや知識・経験を活かし、ライフスタイルに合わせて案件を受注できるというメリットがあります。

「クラウドソーシング」では、業務内容や期間、報酬はクライアントによって大きく異なります。最近は「プロの副業」や「クラウドワークス」のようなクライアントと受注者をつなげるオンラインマッチングサイトも多数登場。オンラインマッチングサイトを利用すれば、誰でも気軽に「クラウドソーシング」という働き方にチャレンジすることができます。

上述のようなオンラインマッチングサイトを利用するにあたり、注意すべき点があります。それは案件によって報酬や条件に大きな差があり、なかには到底割に合わないものもあるという点です。興味のある案件だったからとあまり詳細を確認せず契約した結果、報酬が業務量や内容に見合わなかったケースも少なくありません。かけた時間と労力が無駄にならないよう、条件をしっかり確認し、質の悪い案件を安請け合いしないよう心がけましょう。そのためには相場のリサーチが欠かせません。

本業のスキルを活用できるプロフェッショナル向けの高額案件多数

プロの副業は、週1や月1程度の副業を希望しているプロ人材と、専門職のスキルを求めている企業をマッチングさせる副業サイト。マーケティングや新規事業開発、PR・ブランディング、ECコンサルタントなど、様々な業種・職種の業務委託案件を取り扱っており、案件の単価も高い。本職で使っているスキルを副業で活かし、収入を得たいのであれば「プロの副業」がおすすめ。

「クラウドソーシング」向けのオンラインマッチングサイトを活用してみよう 副業を始めるタイミングとポイント -クラウドソーシングという働き方-

「クラウドソーシング」向けのオンラインマッチングサイトで公開されている案件は、一線で活躍するプロのプログラマーやデザイナー向けの高額案件から、素人でもチャレンジできる安価な案件まで、玉石混交です。

もし企業から直接、業務委託をされるスキルや経験を持ち合わせていないのなら、まずは実績を作る場としてオンラインマッチングサイトの活用を検討するのも良いでしょう。

ただし極端に低単価の案件には要注意です。たとえ素人とはいえ、正当な対価がもらえない案件は避けた方が賢明です。

自分の保有スキル、伸ばしたいスキルの市場価値は?

オンラインマッチングサイトを利用する前に、まずは自分が保有するスキルの市場価値を調べることおすすめします。個人受注ではなくアルバイトや社員として採用された場合の時給や月給の相場を確認し、平均を大きく下回らない案件を選ぶようにしましょう。

例えばクラウドソーシングで人気の副業の一つ、web媒体の「ライティング・記事作成」では単価の計算方法が大きく2つに分かれます。

  • 文字単価(〇円/1文字)
  • 記事単価(〇円/1記事〇文字以上)

大手クラウドソーシングサイト『クラウドワークス』ではそれぞれ独自に「文字単価」を「固定報酬制」と、「記事単価」を「タスク」と呼んでいます。「記事単価」型は計算方法が分かりやすく、報酬額の妥当性も判断しやすいです。例えば『クラウドワークス』で実際に掲載されている「タスク:198円/件(作業目安時間27分)」という案件では、時給換算で400円にもなりません。
また、固定報酬型でも「0.1円以下/1文字(3,000文字)」という案件では、記事1本作成しても報酬はおおよそ300円以下。この場合、1本20分程度の時間で書き上げないと時給1,000円を下回ります。さらにクラウドソーシングサイトを利用すると、報酬に対して手数料が発生するので、実際の手取り報酬はさらに少なくなってしまう点にも注意が必要です。

副業の目的が新しい業務・業界へのチャレンジであれば、オンラインマッチングサイトに掲載されている経験不問の安価な案件を請け負い、実績を作ることも選択肢の1つです。しかし、すでに持っているスキルや本業のノウハウを生かした副業を考えているのなら、到底継続できない単価の仕事を選ぶべきではありません。

副業に割ける時間と余裕は?

副業に割ける時間と余裕は?・イメージ

目標を高く定めることは決して悪いことではありませんが、あまりに多すぎる副業を抱え込むと本業やプライベートに悪影響を及ぼしかねません。まずは本業とプライベートを最優先し、どれだけの時間と労力を副業に割くことができるのか、タスクを整理し、スケジュールを検討してみましょう。

オンラインマッチングサイトには数時間で終わる案件もあれば、長期に渡る案件もあります。月々、もしくは日々の副業に割ける時間を計算したうえで、時間内でムリなく終わらせることができる案件選びをすることが重要です。

報酬の良さに惹かれ、とても消化しきれないタスクを引き受けると、結局納期に間に合わず信用を失う危険性もあるので避けるべきでしょう。

取り扱う業務委託案件数は200万件以上!ライティングやデザインなど幅広い業種に対応

幅広い業務委託案件の中から、自分の興味があるものを選び、副業をチャレンジしたいという方には「クラウドワークス」がおすすめ。日本最大級の規模と実績を誇り、未経験者OKの業務委託案件はもちろん、専門職向けの高額案件まで多数取り扱う。クラウドワークスに出稿する求人企業数は10万社以上、業務委託案件数は200万件と他のクラウドソーシング向けオンラインマッチングサイトを大きく上回る。

さまざまなメリットとデメリットを考慮して、後悔のない副業選びを 副業を始めるタイミングとポイント -クラウドソーシングという働き方-

どのような副業を始めるにしても、副業はあくまで本業のありきの働き方。副業のせいで不要なトラブルに巻き込まれたり、本業に支障をきたすような事態にならないよう細心の注意が必要です。

副業で得たスキルや経験をうまく本業に活かして、今まで以上に本業にもやりがいを感じられるようになれれば理想的と言えるでしょう。

副業にチャレンジしたいと考えている方は、メリットとデメリットをしっかり把握し、自分の目的に合った副業を見つけることからはじめましょう。良い副業に出会うことができれば、収入アップだけではなくビジネスパーソンとしての成長も得られるはず。

本特集の情報も参考に、後悔のない副業選びを成功させましょう!

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