30代中盤での転職と面接での振る舞い方とは?

ご相談内容

お世話になります。現在転職活動をしている33歳の男です。
私は新卒から11年間、製造業に勤めています。転職を意識したのは2年前に会社の業績が悪化し、年収が下がってしまったことです。
昨年のコロナの影響でさらに業績は低下し、年収が上がる気配がありません。ちなみに年収は400万円代後半です。
同期や先輩も同じような状況のようです。

現在転職活動に取り組んでいますが、これから選考が進み、面接で転職動機を聞かれた際に、正直に理由を伝えたほうがいいのでしょうか?面接官からしてみると、ネガティブな理由なので、印象が悪くならないか不安です。
コロナ禍で転職者が増えているなかで、30代中盤の私が転職面接の際、どの程度本音で自分の思いを伝えるべきものなのか教えていただけますでしょうか。

相談室長の回答

株式会社one-recollection代表取締役
近藤 奎祐
リクルートキャリア社にて中小企業を中心に200社以上の中途採用を支援。支援企業のなかで、83.4%を採用成功まで導く。2019年に(株)one-recollectionを設立後、法人向けの採用クリエイティブ事業と、[きづく。転職相談]のキャリア相談事業を展開。年間で400名以上の転職・複業・独立希望者との面談を実施し、幅広い視野でキャリアコーチングすることが可能。

ご質問ありがとうございます。コロナによって業績が悪化する企業も多く、質問者さんのような状況の方も非常に増えています。

回答としては「正直に伝えても良いが、一部企業を除き志望動機のファーストチョイスにしては絶対にいけない」です。

おっしゃる通り、転職理由の多くに「給与の不満」が挙げる方は少なくありません。あるデータでは転職理由のランキング第2位という結果もありました。しかし、だからといってその不満を最初に伝えてしまうと、求人企業側は拒絶反応を示すケースが多いでしょう。
正直なところ、経験の長い採用担当者や、採用市場に理解のある経営者からしたら、履歴書と職務経歴書を読めば「あ、この人は給与が不満で辞めるんだな」というのは察することができます。つまり面接の機会では、「読めば察せられる」ことを話すのではなく、会社のことなどにフォーカスを当てた志望動機で挑むべきなのです。

その一方で「お金がモチベーションの源である」という社風を全面に出している企業に対しては、給与の不満を志望動機として正直に伝えたほうが好まれるでしょう。企業としてもそういった人材を多く求めており、そういった人材でないと務まらない大変な仕事であるからです。

質問者さんがどのような業界に行きたいのかわからないため、正確な回答は難しいですが、会社の社風に則した志望動機が良いと思います。

本サイトにはプロモーションが含まれます。