転職先の業界ごとに成長する可能性は違うのか?

ご相談内容

はじめまして。私は、30歳でローカルのテレビ局に勤務しています。近年、スポンサー企業のデジタルシフトが進行しており、テレビ局の経営がなかなか厳しいと感じています。このままこの業界にいても衰退していくばかりと考えべきなのか、ここからオンラインやデジタル化の波に乗って、業界を立て直せると考えるかで、将来のキャリアが変わってくると思う今日この頃です。テレビ局の中でも比較的うまくいっている局もありますが、業界全体ではシュリンクしていることを考えると、早めに転職をしてキャリアアップをしたほうがよいのでしょうか?また、給料は年功序列で増えていきますが、上がり幅や昇進スピードについても気になっております。ご教示頂けますと幸いです。

相談室長の回答

株式会社one-recollection代表取締役
近藤 奎祐
リクルートキャリア社にて中小企業を中心に200社以上の中途採用を支援。支援企業のなかで、83.4%を採用成功まで導く。2019年に(株)one-recollectionを設立後、法人向けの採用クリエイティブ事業と、[きづく。転職相談]のキャリア相談事業を展開。年間で400名以上の転職・複業・独立希望者との面談を実施し、幅広い視野でキャリアコーチングすることが可能。

ご質問ありがとうございます。質問者さんのように「自分が仕事をしている業界がシュリンクしている。大丈夫でしょうか?」というご相談をいただくことは多いです。

これは難しい問題ですが、「他に強烈にやりたいことがある」のであれば、市場が伸びている業界に転職する。やりたいことがないのであれば現職のテレビ局に止まりながら、どの業界でも生き残っていけるようなスキルを身につけることをおすすめします。

おっしゃる通り、業界としてシュリンクしてしまうと、給与はこれまでほど貰えないかもしれません。また、その上がり幅や昇進スピードも昔ほどではなくなるかもしれません。
しかし例えばいま伸びている業界が10年後も伸び続けているかの保証はどこにもありません。「いまはテレビよりもYouTubeだ」などという意見も聞きますが、YouTubeがこれから先もあり続けるかどうかは誰にもわからないのです。

つまり、『現在勤めている業界が縮小傾向だから他の拡大傾向にある業界へ転職する』という安易な動機だけでは、ジョブホッパーになっていくだけです。その結果、自分の首を絞めてしまうことになり兼ねません。

現在テレビ局にお勤めとのことですが、業界がシュリンクしたことによって、「自分がやりたいことが実現できなくなった」「チャレンジしたいことを周りがやらせてくれない(ちゃんと成果を出しているのが大前提)」というような状況であれば、伸びている業界かつ自分のやりたいことを叶えてくれる企業に転職活動を行ってもよいと思います。

特にやりたいことがない・・・という状態でしたら、仕事がなくなってしまってもすぐに転職できる状態を作っておくと良いでしょう。実用的な資格を取得したり、スキルを取得するためにさまざまなことにチャレンジするのも良いですね。

私も地方出身者なのでお気持ちはよくわかりますが、ローカルのテレビ局は他の地方企業に比べて、まだ安泰だと思います。是非今の環境を利用しつつ、自身の市場価値を高める努力をするのはいかがでしょうか。

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