入社して1年未満ですが転職を考えています
- たかさん
- 25才・男・窯業/メーカー 研究開発職
地方国立大学大学院(理系、化学系)を卒業し、今年の4月に入社したのですが、10月末から転職活動を始めました。
新卒時の就職活動では、研究テーマに近い内容や興味のあった有機材料の製造や開発に携わりたいと考えていたのですが、なかなか自分の思うような活動が出来ず、後悔しています。それでも、何とか今の会社に内定を頂きました。ですが事業に興味があった訳ではなく、「そろそろ活動を終えたい」「勤務地が地元に近い」といった理由で入社を決めました。活動を終えてもどこか満足感がなかったのですが、「実際に働いてみないと興味が持てるかどうかも分からない」というような事も耳したことがあったので、何とかなるだろうと安易に考えていました。
今の会社は無機材料しか扱っておらず、他の企業の様子が分からないので何とも言えないのですが、研究開発に対してかなり遅れを取っているような気がしており、どこか自分の中で納得がいきません。興味のある有機材料(大学時の研究テーマを含め)の製造や開発に携わりたいという思いがあったので、日々の業務がどこか上の空で、自分でもいけないと思っているのですが、投げやりになっている部分があります。このままではいけないと思って、思い切って転職活動をすることにしました。転職エージェントの方にお話ししたところ、無機分野にいては有機分野へ進むには妨げにしかならないと言われ、活動をはじめてよかったと心強かったです。
ですが日に日に仕事が忙しくなってきており、仕事から帰るとぐったりしています。地方勤務なので、面接とかとなると休暇の取得が必要なのですが、休暇取得が難しい状況ですので、思うような活動ができてなくてストレスを感じています。仕事と転職活動の両方で、気の休まる日がありません。だたでさえ入社して一年未満のスキルも何も持たない人をとってくれるのだろうか?、そもそも今の時期から転職活動を始めること自体馬鹿げているのか?と、だんだん弱気になってきています。
もう少し今の会社で働いた方が良いのか、転職活動をこのまま続けても良いのか、よく分からなくなってきています。
今後、どうのような対応をしていったらいいのでしょうか?
長々とした文章ですみません。 何かアドバイス頂けたら幸いです。
- 転職相談.jp編集長
- メーカー系システムインテグレータに就職後、国内大手コンサルティング会社に転職。 2003年に株式会社Hayakawaを設立、自社及びクライアント企業において数多くの転職希望者との面接を経験。また、同時に経済産業省後援の起業家支援プロジェクトDREAMGATEに専門アドバイザーとして参加し、数多くの起業希望者から相談を受ける。 転職希望者、起業希望者から受ける相談及び面談件数は年間百件を超える。
たか 様
ご相談ありがとうございます。転職相談.jp編集長の早川です。
就職活動を納得いくまでしなかった方、希望の就職先への転職が上手くいかなかった方の多くが入社1~2年目に後悔し、今の会社で働き続けて良いものか悩むものです。
希望の就職先に就職したとしても、自分の仕事に悩んだり疑問を持つものですから、自分の希望ではない場合はなおさらです。 こういった状態から抜け出すには腹を括る他ありません。具体的には下記の2つの選択肢しかありません。
- 今の職場で成果を出し、その上で今の職場に残るか転職するかを考える
- 肉体的な大変さには目をつむり、納得いくまで転職活動を行い、結論を出す
たかさんのご相談内容を見ると、自分がこの環境を作り出した事を自覚しておきながら、転職するのは職場環境のせいにしているように思います。研究開発で遅れをとっているのであれば自分で引き上げれば良いと思いますし、そもそも推測で物事を語るべきではありません。そのような人材を企業が魅力的と思うでしょうか?メールを拝見する限り現在の職場環境が悪いというよりたかさんのモチベーションに問題があるように思います。まずはベストを尽くし、成果をあげた上で転職活動をするというのが一番良い選択肢ではないかと私は思います。転職エージェントからは無機の経験は有機分野に進む妨げにしかならないと言われたとのことですが、私はそうは思いません。無機で成果を残せる人間であればきっと有機でも成果を残せるはずです。「全ての経験は無駄ではない。」これは人生においても研究においても不変の真理だと私は思います。
どうしても今の職場ではモチベーションを保てない、有機分野の研究がすぐにでもしたいという思いが強いのであれば、新卒の時のように妥協せず、例え肉体的な疲労があっても納得いくまで転職活動を行い、その結果を受け止めてください。
またもし転職して希望の有機分野の研究開発の仕事につけたとしても、それが未来永劫保証されているものではないということは認識しておきましょう。会社の状況によってはその研究が終わるかもしれませんし、経営合理化の一端で急遽営業部に行く可能性だってあります。でもそれが仕事というものなのです。
大事なのは与えられた環境でベストを尽くすことですが、もし自分がどうしても耐えられなければまず会社を変える努力をし、それでも駄目なら転職を考えましょう。
転職は一番最初の選択肢ではありません。ベストを尽くした上での選択肢である事を忘れず、今後の長い社会人生活を楽しめるようになって頂ければと思います。
頑張ってください。応援しています。
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