未経験からライターに転職するには?プロがおすすめする2つの選択肢

未経験からライターに転職するには?・メインイメージ

Webライターや雑誌ライター、コピーライター、取材ライターなど、一口にライターと言ってもその種類はさまざまです。特に仕事の垣根を設けずに、Web記事から書籍、雑誌、取材まで、幅広くこなすライターも少なくありません。

IT社会の発展とともに、ライターの需要は年々高まりつつあります。特に、企業へのお問い合わせに繋げることを目的としたオウンドメディアやプレスリリース、ニュース記事など、Webライティングができるライターが求められています。

ライターは未経験からでも始めやすい職種といわれていますが、生計を立てるまでが難しい職業だと私は考えます。しかし、ライティングの基礎を身につけるとともに実績を積むことで、企業への転職やフリーライターデビューは十分に実現可能です。

中には、未経験からライターに転職し、今では有名ライターの仲間入りを果たした人も。ぜひ前向きな気持ちでライターへの転職を検討してみてください。

今回は、未経験からライターに転職したいときの2つの選択肢をフリーライター歴9年のプロが詳しく解説します。

簡単そうに見えて実は難しいライターの仕事とは?

ライターの仕事内容は、取引先によって異なります。例えば、Webメディアや雑誌などでのライターの仕事は、読者のニーズに沿った記事を書き上げることです。

また、企業の売上アップを目的とした集客用の記事や広告の文章、ニュース記事や企業のプレスリリース、書籍、社内新聞、メールマガジンなどの執筆もライターの仕事です。

ライターに対して、「文章を書くだけの簡単な仕事」というイメージを持つ方は少なくありません。読者のニーズを満たした高品質な記事を書くには、優れた文章力やコミュニケーション能力が必要です。また、ライターが企画を立てたり取材で情報を収集したりする場合もあるため、企画力やインタビュースキルも求められます。

例えば、企画の内容は、読者のニーズや取引先が求めている条件を満たしたものでなければなりません。そのため、媒体のテーマやトレンドなどを考慮して企画を立てる必要があります。

また、インタビューを請け負う際は、取材対象者が本当に伝えたいことを聞き出すスキルが求められます。そして、記事を書くときは、正確な情報をわかりやすく伝えるために文章を創意工夫したり、何度も見直したりする必要があります。

ライターの仕事・イメージ

また、どれだけ労力をかけて記事を書き上げても、修正が必要になることも少なくありません。取引先が納得できるまで何度も修正することで、校了に1ヶ月以上かかる場合もあります。

このように、ライターは簡単そうに見えて実は難しい職業なのです。

未経験からライターへの転職は可能?

未経験からライターへの転職は十分に可能です。私は、以前はアパレル関係で働いていましたが、未経験でフリーライターになりました。そしてこれまで9年間、ライターとして生計を立て、様々な仕事をしてきました。この9年間の経験を通して言えることは、未経験からライターへの転職は、決して簡単ではないということです。

私がライターを始めた当初は、思うように売上が伸びず、貯金を切り崩しながら生活していました。安定的に収入を得られるようになるまでにかかった期間は約6ヶ月です。中には、ライターを始めて1~2年が経過しても収入が安定しないライターもいます。

また、企業にライターとして転職したいと考えている場合、未経験で選考を通過することはかなり難しいでしょう。仮に採用されても、未経験からライターを始めるには多大な努力が必要なため、心身への負担が大きいと考えられます。

そのため、未経験からライターへ転職したい場合は、文章力やコミュニケーション能力を身につけたり、知識やノウハウを習得したりといった準備が必要です。

未経験からライターに転職する方法 その1

ライターとしての経験が一切ない場合は、「ライター養成講座」を受講して、ライティングの基礎を身につけたうえで転職するのがおすすめです。自己流でライティングを学ぶことには、間違った情報を参考にするリスクを伴います。

未経験からライターに転職する方法・イメージ

また、日記やブログ、社内文書など、日常的に文章を書いてきた方もライター養成講座でライティングの基礎を身につけることをおすすめします。これは、ご自身が書いてきた文章が、ライター業界で通用するとは限らないためです。例えば、日記やブログ、社内文書などの書き方は、Webメディアや書籍、企業のプレスリリースなどでは、文体が大きく異なります。

未経験からライターへの転職を目指すのであれば、まずはライティングの基礎を固めることが大前提。媒体ごとに書き分けるスキルを身につけることをおすすめします。

おすすめのライター養成講座 その1
宣伝会議 編集・ライター養成講座

編集・ライター養成講座は、一流の編集長・ライターからプロの仕事を学べる講座。運営元の宣伝会議は、日本初の広告研究の専門誌『宣伝会議』を含め、さまざまな専門誌を出版している。コピーライター養成所を開講し、多くの敏腕コピーライターを輩出した実績があり、未経験からライターを始めたい人に人気だ。
編集・ライター養成講座では、有名ジャーナリストやノンフィクション作家、有名誌の編集長などから合計40回に渡り、ライティングの基礎や取材テクニック、文章力や表現力などを学べる。さらに、4回にわたるきめ細かい文章添削で、文章力の基盤を固めることができる。開催場所は基本的に東京と大阪だが、地方在住の方も受講できるようオンライン受講にも対応。
また、事前に編集・ライター養成講座の相談会が開催しており、講座で身につくスキルや具体的な内容、他の講座との違いなど、さらに詳しい話を聞くこともできる。不定期ではあるが無料体験講座も開催しているため、気になる方は定期的にチェックしてはいかがだろう。
編集・ライター養成講座を受講すれば、ライティングの基礎だけではなく企画力やインタビュースキルまで身につくため、ライターとしての基礎能力を高めたい方におすすめだ。

おすすめのライター養成講座 その2
Hayakawa Webライター養成講座

Webライター養成講座は、Webライティングの基礎やテクニック、情報収集の方法やSEOテクニックなどを学べる講座。運営元のHayakawaは、内容が薄い記事やサイトが乱立するWebメディア業界において、価値のある情報を読者に届けるために、オリジナルコンテンツの提供と記事のクオリティを追求し続けてきた企業だ。月間100万PVを超えるサイトも運営しているため、より実践的なWebライティングを学ぶことができる。
Webライター養成講座は、「Self Study(セルフスタディ)」と「School×Work(スクールワーク)」の2つ。「Self Study(セルフスタディ)」は、オリジナルテキストと豊富な添削事例をもとに、自分のペースで学習を進めることができる。
「School×Work(スクールワーク)」は、プロライターのマンツーマンレッスンと添削指導を受け、最後にプロライターとして記事を書く体験ができる講座だ。書き方の特徴やクセを踏まえたアドバイスを受けられるため、「幅広いメディアで書く実力」が身につく。
また、講座の最後に制作する記事は、Hayakawaが運営するWebサイトに掲載され、ライティング実績としてアピールできる。実績は未経験でライターを始める人にとって大きな武器になるため、非常に魅力的な講座と言えるだろう。

未経験からライターに転職する方法 その2

ブログやWebサイトを運営しているなど、一定のライティングの経験がある場合は、ポートフォリオを作成して転職サイト経由で求人に応募するのも1つの方法です。ポートフォリオでライティング力を証明することができれば、採用される可能性が高まります。

また、「仕事を受注したい人」と「仕事を依頼したい人」を繋げるクラウドソーシングサイトで案件に応募して実績を作るのも選択肢の1つです。

ライティング実績を作る上で役に立つクラウドソーシングサービス
クラウドワークス

クラウドワークスは、2020年12月31日時点で登録クライアント数67万社、登録ワーカー数410万人、契約総額152億円を誇る国内最大級のクラウドソーシングサイト。Webメディアや書籍、インタビュー、コピーライティングなど、多種多様な案件が豊富に掲載されている。仮払い制度によって、クラウドワークスがクライアントから報酬金を預かった状態で案件に着手できるため、未払いトラブルの心配が少ない。例えば、クライアントからの連絡が途絶えても、納品が完了していれば報酬が支払われる。
クラウドワークスでライターとして仕事をする方法は2つ。プロジェクトに応募して採用されるか、タスク案件をこなすかだ。ライターとして実績を積むのであれば、プロジェクト方式を選ぶ必要がある。クラウドワークスは匿名で登録できるため、まずは気軽にライティング案件を受けたい方におすすめだ。
クラウドワークスでの受注数や金額などはマイページに表示されるため、企業へ応募するときに実績として提示できる。また、過去の経験やライティング実績などをプロフィールに記載しておけば、興味を持った企業・個人から仕事を打診されることもある。
さらに、クラウドワークスで実績を積むことでプロクラウドワーカーに認定されると、契約単価が上がることがデータで示されているので、本格的に取り組むのもよいだろう。※注1

※注1:クラウドワークス調べ

未経験OKの求人を取り扱う転職サイト その1
リクナビNEXT

リクナビNEXTは、人材業界最大手のリクルートグループが運営する転職サイト。「求人を探す」と「企業からのオファーを待つ」の2つを軸に、効率的に転職活動ができる。求人数が非常に多く、中には未経験OKのライターの求人も取り扱う。
自社メディアのアクセスアップや教科書テキストの執筆、専門誌のインタビュー・執筆など、募集内容は多岐にわたる。また、東京や大阪、長野、福岡など、全国規模で求人が掲載されているため、自宅からの通いやすさを重視している人も応募先を見つけやすいだろう。
また、オファーを利用している2万社以上もの企業と、400社以上の転職エージェントからオファーを受けられる可能性も。ライター志望であることやライター講座を通じてライティングの基礎を学んだことなどを職務経歴書に記載するとよいだろう。
また、求人に応募する場合、「企業に直接連絡できるケース」と「リクルートエージェントへの申し込みが必要なケース」がある。リクルートエージェントは、提出書類の添削や面接対策、業界・企業情報の提供などを行う転職エージェントだ。未経験からライターに転職したいが自信がない場合は、「リクルートエージェントからの求人」と記載された求人を選ぼう。

未経験OKの求人を取り扱う転職サイト その2
doda(デューダ)

doda(デューダ)は、創業60年以上の老舗企業であるパーソナルキャリアが運営する転職サイト。「求人を探して応募」、「スカウトを待つ」、「エージェントサービスを利用する」の3つの方法で、効率的に転職活動ができる。記者・ライターの求人数は114件で、求人を掲載している会社は、Webマーケティングの会社や出版社、メディア運営会社などだ(2021年1月13日時点)。
また、「スカウトを待つ」では、書類選考がない面接確約オファーや非公開求人のオファーが届くこともある。現職の仕事が忙しくて転職活動が難しい場合には、スカウトを待つのも1つの選択肢だ。
また、エージェントサービスは、約10万件の求人の中から希望の求人を紹介してくれるため、ライター未経験でも応募できる企業が見つかりやすいだろう。応募書類の添削や面接サポートから、面接日程の調整、年収や入社日などの交渉の代行まで行えることも魅力的だ。未経験だと条件面を妥協しがちだが、エージェントが交渉してくれるのであれば自分の希望を伝えやすいだろう。
リクナビNEXTとdodaに大きな違いはないが、いずれも国内最大級の転職サイトで求人数が多いため、2つのサービスを上手く活用するのがおすすめ。

まとめ 未経験からライターに転職するには?プロがおすすめする2つの選択肢

未経験からライターに転職するには、ライター養成講座でライティングの基礎を身につけたり、クラウドソーシングサイトで実績を増やしたりすることが先決です。実際に、ライターの仕事を体験すると、ご自身のキャリアプランをイメージしやすくなるため、迷うのであればまずは行動してみることをおすすめします。

また、未経験から始めて、現在はプロライターとして活躍している人も少なくありません。中には、有名ライターの仲間入りを果たし、多くの企業と直接取引しているフリーライターもいます。どれだけ優秀なライターでも、最初は未経験からのスタートですので、ぜひ前向きな気持ちでライターへの転職を目指してみてください!

著者: 加藤 良大
歴9年のフリーライター。医療ライターとしてアパレル販売員から未経験で独立。今では、医療・美容・法律・不動産・ビジネス・金融など、専門性が求められるジャンルをメインに執筆している。無記名・記名記事を合わせて実績1.6万本以上。
【資格】日本化粧品検定3級

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