ヘッドハンティングによる転職に失敗

ヘッドハンティングによる転職に失敗する理由・メインイメージ

社会人として経験を積み、実績が上がってくると、ヘッドハンターから連絡が入り、あなたをヘッドハンティングしたい企業がいるというオファーが届くケースがあります

この時多くの方は、自分はメディアに出たこともないし、なぜヘッドハンティングされるのだろうと不思議に思うはず。ヘッドハンティングの対象になるのは、メディアに紹介されるような目立った成果を上げたサラリーマンだけではありません。

メディアに紹介されたことは一切なくとも、仕事ぶりが評価されている人なら、人図手にその情報がヘッドハンターに伝わり、スカウトの対象になるケースもあるので、オファーが届くこと自体は決して不思議なことではありません。

自分の仕事が評価されるのは誰であっても嬉しいもの。初めてヘッドハンターからのオファーが届いた方はなおのこと気持ちが昂ってしまうはずです

ただ実はこの状態でヘッドハンターに会うのは大変危険です。人は高揚した状態では、判断力が落ちる傾向があります。つまり、この状態のまま判断を下すと、客観的な判断ができず、転職に失敗する確率が上がってしまうのです。

ちなみに転職相談には、ヘッドハンターからオファーが届いたものの、どう対処すれば良いのかわからない、転職したものの思っていた仕事とは違い、後悔しているという相談が定期的に届きます。

そこで今回の転職相談のニュースは、ヘッドハンティングによる転職に失敗する理由と題して、ヘッドハンターを利用する際の注意点とその対処法をご紹介します

ヘッドハンターからのオファーが届き、転職すべきかどうか迷っている方は、是非チェックしてみてください。

ヘッドハンティングによる転職に失敗する理由 その1
ヘッドハンターがあなたの仕事について、しっかり把握していない

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ヘッドハンターは本来、対象者についてじっくり調べ、オファーを出しているはずですが、なかには公式サイトで掲載されている社員に手当たり次第に電話したり、名簿屋から企業の社員情報を手に入れ、手当たり次第にオファーの連絡をするところもあります

こういうヘッドハンターは言葉巧みに「あなたの仕事ぶりを評価している取引先がある」「この機会に是非転職を検討して欲しい」ということを伝えてきますが、実際には手当たり次第にオファーを出しているので、あなたの仕事について、たいして知らなければ、興味もありません。

こういうヘッドハンターと組んだ場合、転職に成功する確率は極めて低くなります。

ヘッドハンターからオファーが届いたら、まずは以下の質問をしてみましょう。

「具体的にどういった仕事が評価されてオファーをいただけたのでしょうか?」
「私の経歴のどの部分にご興味をお持ちいただけたのでしょうか?」

この2つの質問をはぐらかすヘッドハンターは信頼できません。十分に注意しておきましょう。

Tips まめ知識

キーネットワークはヘッドハンティング会社最大手「レイノス」の子会社で、キーネットワークが電話営業を担当し、アポイントメントが取れた場合はレイノスのヘッドハンターに交代するという仕組みを採用しています。転職相談に寄せられた相談や、転職相談.jp編集部に届いたキーネットワークからのオファーから考えると、キーネットワークは間違いなく、人を見ずにオファーを出しています。これは「ヘッドハンターがあなたの仕事について、しっかり把握しない」に該当するため、転職相談.jp編集部としては、利用をおすすめすることはできません。

ヘッドハンティングによる転職に失敗する理由 その2
求人企業とのミスマッチ

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ヘッドハンターからオファーが届くと、求人企業は自身の経歴をみてオファーを出してくれているのだから、相手は自分のことをわかってくれているはずと思ってしまうものですが、求人企業はヘッドハンティング会社からおすすめされたからあなたと会っているだけで、実際には細かい経歴までは把握していないケースも少なくありません

またヘッドハンターからのオファーという事で、スカウトされた方も求人企業について、しっかり調べずに条件面だけでオファーを受けてしまうケースがあります。

お互いがお互いをしっかり知らない状態で転職すると、ヘッドハンティングに限らず、転職に失敗する確率が大幅にアップします。

ヘッドハンティングだからといって、求人企業での仕事内容が自分に適しているとは限りません。しっかり業務内容を確認した上で転職することが、転職を成功させる秘訣です

ヘッドハンティングによる転職に失敗する理由 その3
高額すぎるオファーのリスク

ヘッドハンティングされる場合、ほとんどのケースで年収が大幅にアップします。現在の年収から200万円アップ、300万円アップ、外資系であれば500万円アップというケースも稀に見かけます。

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ただ高額すぎるオファーは、それだけ高い期待値で迎えられるということであり、短くて1年、長くても2年から3年で大きな成果を出せなければ、居場所がなくなる可能性があるということを忘れてはいけません。

転職相談.jp編集部では、市場価値を大幅に上回るオファーに関しては、慎重に検討することをおすすめしています。そのオファーを受けるのであれば、数年で結果を出す覚悟を決めることが必須です

逆に最初の年収が適正水準であれば、成果のノルマの必然的に低くなるため、まずは仕事に慣れ、その上でしっかり成果を出していけば良いでしょう。

まとめ:ヘッドハンターを自分主導で使いこなそう!

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ヘッドハンターを上手く使いこなすためには、冷静に客観的にオファーを評価し、相手のペースではなく、自分のペースに上手く引き込むことが重要です

また最近では、ヘッドハンターからのオファーを待つのではなく、自分自身でヘッドハンターにキャリアを売り込むビズリーチリクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)といったサービスの人気が高まっています。

ヘッドハンティングによる転職に失敗しないためには、自分主導で転職活動をすすめることができる、これらのサービスを上手く活用するのも良いでしょう。