40代の転職 -失敗する人の傾向と決まらない時の対処法

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40代(中高年)の最新の転職事情。2020年はどうなる? 40代の転職 -失敗する人の傾向と決まらない時の対処法

リーマンショック、東日本大震災と日本を襲った未曽有の災害は、転職市場にも大きな影響を与えました。当時は求人市場が急速に冷え込み、40代はもちろん、20代、30代の転職も困難を極め、転職市場は冬の時代が続きましたが、現在(2019年12月)はそれも遠い昔の話。

働き方改革による労働環境の見直しは、現場の人手不足を招いており、20代、30代どころから、40代を積極採用する企業が増えています。現在の転職市場の状況を見る限り、40代が転職するに当たり、現在ほど良い環境はないと言っても良いでしょう。

特に大きく変化しているのが、40代を求める企業の質です。経験豊富で即戦力として活躍が期待できる40代は、社歴の長い中小企業や大企業だけではなく、スタートアップ企業の中にも積極的な採用を行うところが増えています。

そしてこの状況はすぐには変わりそうにありません。少なくとも2020年は転職を考えている40代の求職者にとって、良い環境が続きそうです。

40代の転職に役立つケーススタディ&転職成功事例(※30代後半含む)

40歳以上の転職事例を紹介。45才で技術関連ベンチャーから機械メーカーに転職した事例。40歳で薬品物流ベンチャーから消費財メーカーの管理部門に転職した事例。42歳で外資系理療機器メーカーの営業から総合化学メーカーの医療部門の営業に転職した事例が具体例を交え、紹介している。

35歳転職限界説を超え、転職に成功したITエンジニアのケーススタディを詳細に解説。36歳で回路設計からセキュリティエンジニアに転職した事例や43歳でコンサルタントからシステム管理者に転職した事例、41歳でSEになった事例をインタビューを交え、紹介している。

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40代転職にまつわる3つのウソ・ホント 40代の転職 -失敗する人の傾向と決まらない時の対処法

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40代で転職活動を行う人に対して、よく言われるのが下記の3つの項目です。まずはこれらのウソ・ホントを見ていきたいと思います。

  1. 転職可能年齢は35歳が上限
  2. マネジメント能力がなければ転職できない
  3. 年収はダウンする

さて、まず1についてですが、上述したように40代の求人も増加傾向にあります。また、企業の求人における年齢の制限は殆どの場合、目安として設けられていることが多いため、年齢制限が35歳となっているケースでも40代の人が採用されるチャンスは増えています

つまり、1に関しては今となっては完全な嘘であり、それほどナーバスになる必要はありません。特に最近ではITエンジニアの転職で35歳以上の転職が急増しています。ITエンジニアはスキルが必要になるため、未経験からの転職は困難ですが、逆にスキルがあれば35歳以上でも転職の機会が広がっています(参考:限界説をふっ飛ばせ!35歳以上のITエンジニア転職)。

※実際に転職相談.jp編集部が、大手転職エージェントのキャリアアドバイザーにヒアリングを実施したところ、2014年、2015年あたりから求職者に求める年齢条件がワンランク上がり、2018年現在は40歳以上でも転職に成功するケースが増えているという回答が多数寄せられていました。

次に2ですが、40代になると、部下を指導した経験を持っているケースが殆どですから、マネジメント能力に期待を寄せられるのは事実です。

但し、これはマネジメントさえできれば良いと言うわけではありません。むしろ最も重要なのは現場力があること。その上で初めてマネジメント能力が活きてくるのです。40代の転職は現場力とマネジメント力の2つが求められているのです。(※上述したITエンジニアのように、スキルが求められる職種に関してはマネジメント経験よりもスキルが重視されます。)

最後の3は、ケースバイケースです。転職先がこれまでの経験やスキルを高く評価してくれた場合、年収がアップするケースもあります。

一方で年収が下がる一番のケースは、40代での未経験職種への転職です。40代になると高い年収を受け取っている場合も多いため、査定が厳しくなる未経験職種への転職の場合、大幅に年収がダウンするケースもあります。

また、40代は新入社員のようにじっくりと育てて戦力になってもらう時期ではありませんから、例え未経験の職種でも結果を出すために待ってもらえる時間は長くありません。新しいフィールドにチャレンジする場合、これらのリスクが伴う事をしっかりと認識しておきましょう。

40代の転職は20代、30代の転職と比較するとハードルが上がりますが、決してチャンスが無い訳ではありません。あなたのこれまでの実績や経験、スキルを企業が欲しいと思えば、転職し、活躍するチャンスは幾らでもあります

40代の転職者に期待される能力と失敗する人の傾向 40代の転職 -失敗する人の傾向と決まらない時の対処法

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それでは、企業が40代の転職希望者に期待する能力を具体的に解説します。
その能力は下記の4つに集約されると言って良いでしょう。

企業が期待する能力

1.柔軟な発想とスピード感があるか
インターネット社会である現代は情報が溢れ、ビジネス環境も猛烈なスピードで変化していきます。その環境に適応するためには、柔軟な発想とスピード感が必要です。
2.これまでの経験が蓄積されているか
人脈や営業力、指導力等、これまでに培ってきた経験の蓄積は、40代の大きな武器です。また、一方で過去の成功体験が必ずしも今通用するとは限りません。経験を活かしていくと共に、過去の成功体験に縛られない柔軟な姿勢も必要です。
3.プレイングマネージャーとしての能力(意識)があるか
40代での転職は結果を求められます。マネジメント中心の仕事であってもいざと言うときはプレイヤーとして結果を残せること。現場の先頭に立って引っ張れるプレイングマネージャーとしての能力(意識)を持っている人は高く評価されます。
4.過去を捨てる覚悟はあるか
現在の会社で培った実績や地位、成功体験は新しい職場では一旦リセットされます。転職面接で考慮してもらえた実績も、その後結果を出せなければ評価されません。経験を活かしつつ、過去の栄光は忘れ、またゼロからチャレンジできること。その覚悟を持てれば転職の成功にグッと近づくでしょう。

これらの4つの能力がある方は40代での転職を成功させることができるでしょう。

その一方で40代は20代、30代と比較すると、転職に失敗する人が多いのもまた事実です。(※いくら転職市場の中で、40代が求められているとはいえ、誰もが転職に成功する訳ではありません。)

では40代の転職に失敗する人にはどのような傾向があるのでしょうか?以下にその典型的な例を挙げています。これから転職を考えている40代の方は、失敗する人の傾向に自分が当てはまっていないか、確認しておきましょう。

40代の転職に失敗する人の傾向

1.過去の成功体験に捉われている
常に世の中は変化しており、過去の成功体験がいつまでも通用する訳ではありません。経験を活かすことも重要ですが、それ経験をベースに次の成功に向けて、努力できる人材かどうかを求人企業はチェックしています。
2.思考に柔軟性がない
これは過去の成功体験とも一部共通しますが、年齢を重ねると新しいものを受け入れる柔軟性がなくなっていきます。転職後、求職者が求められるのは、新しいものを受け入れる姿勢です。この姿勢なくして、次のステップはありません。常に思考には柔軟性を持ちましょう。
3.年収へのこだわりが捨てられない
40代の転職は半数以上が年収ダウンを提示されます。それを受け入れることができるかどうかで、転職の成否が大きく左右されます。年収は転職後、結果を出せば必ず上がっていくものです。自分に自信を持ち、妥当な年収であれば受け入れる姿勢を持てば、40代の転職はぐっと楽になります。

40代転職が決まらない時の対処法「転職エージェントの活用が鍵」 40代の転職 -失敗する人の傾向と決まらない時の対処法

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40代の転職が上手く決まらない時はどのように対処していけば良いのでしょうか?

先ほどのチャプターで説明した「過去の成功体験に捉われない」「思考の柔軟性がない」「年収へのこだわりが捨てられない」という3つの点の改善に取り組むと共に、転職活動をサポートしてくれる様々なツールをフル活用する事で、40代向けの求人に触れる面を増やし、第三者の意見にも耳を傾けましょう。

以下に一般的な転職活動の方法と、転職エージェントを活用するポイントをまとめているので、是非チェックしてみてください。

  1. 新聞や情報誌、企業のHP上の求人募集に直接応募
  2. 転職サイトを利用した直接応募&スカウト
  3. 転職エージェント(転職エージェント)を活用した活動

この中で、現在主流になっているのが2の転職サイトと3の転職エージェントです。

転職サイトは、全ての活動を自分のペースで行いたいという人に向いています。企業への応募やスカウト条件の登録等、基本的に全ての作業を転職サイト上から行えるようになっています。代表的な転職サイトに リクナビNEXTdoda(デューダ)FROM40等があります。

転職サイトの求人は、多くの場合、年齢の目安がかかれているため、その年齢+マイナス5歳前後を応募の限界と考えると良いでしょう。良い求人が見つかっても、書類選考のみで落とされ、次の選考に進めないケースもありますが、40代で転職しようと思うのであれば、そのような些細な事をきにしてはいけません。応募しなければ次は決してない訳ですから、小さなことは気にせず、気になった企業があれば積極的に応募しましょう。

また40代で転職する際、おすすめしたいのが転職エージェントの活用です。転職エージェントに登録すると、まずはキャリアカウンセリングを行い、その結果を踏まえた上で条件に合う企業をさがしてくれます。求人に関しては、40代でも問題ないかどうかを確認した上でピックアップしているので、無駄が少ないという点も大きなメリットと言えるでしょう

また、転職エージェントには、公開求人、非公開求人を合わせると転職サイトの数十倍の求人が集まっているという点も限りある求人から転職先を探す、40代の転職において、有利な点です。

ちなみに転職エージェント・転職サイトの中で40代の転職に強いと言われる会社は下記の3社です。転職を真剣に考えている方は上手く活用すると良いでしょう。

リクルートグループに属する国内最大手の転職エージェント。他の転職サイト、転職エージェントと比較しても圧倒的な求人数を誇る。サイト上で40歳以上の転職のケーススタディを展開。40代で転職を検討するのであれば外すことができない会社の一つ

40歳以上の求人数 400件以上
拠点数 東京本社、北海道、宮城、宇都宮、さいたま、千葉、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡

doda(デューダ)はエージェントサービス大手パーソルキャリアが手掛ける人材紹介サービス。一つのアカウントで転職サイトとしての機能だけではなく、プロのキャリアアドバイザーに相談できる人材紹介サービスの利用も可能。求人数は約20万件以上(※2023年3月時点、非公開求人を含む)を取り扱う。

40歳以上の求人数
拠点数 場所を問わず全国から登録を受付。人材首魁サービスは北海道、宮城、東京、横浜、愛知(名古屋)、大阪、京都、神戸(兵庫)、広島、福岡の各拠点で利用可能

リクルートが提供するハイクラス向けの転職支援サービス。年収600万円を超える求職者をメインターゲットに、厳選した1,000名を超える一流のヘッドハンターが求人を提供すると共に、求職者のスカウトを行う。取り扱う求人は年収600万円以上のものがほとんどで、求職者に関しても年収600万円を一つの基準として採用いることから、40代の登録者も極めて多い。一定のキャリアを持つ40代であれば、登録する価値があるサービスと言えるだろう。

40歳以上の求人数 10,000件以上※年齢不問。年収600万円以上の求人
拠点数 - ※ヘッドハンターのネットワークを通じ全国対応

リクルートが運営する国内最大級の転職サイト。40歳以上に求められる期待されている力をまとめたコンテンツを用意する等、40代、50代を含む中高年の転職支援に積極的。

40歳以上の求人数 200件以上
拠点数 場所を問わず全国から応募可能

残り20年のサラリーマン人生。転職してもしなくても後悔しない選択を 40代の転職 -失敗する人の傾向と決まらない時の対処法

40代の方にとってサラリーマン人生はあと20年弱、つまりあと半分も残っているのです。今の時代、転職せずに会社に残っていたからと言って、必ずしも安全と言う訳ではありません。

もし、現在の職場での地位や仕事の内容、人間関係に不満があるのであれば、転職を検討するのも一つの方法です。転職するかしないかを最終的に決断するのは自分自身ですが、「40を過ぎたから転職は無理だろう」と諦めるのは早過ぎます。

自分のこれからの人生を考え、転職したいと思うのであれば、強い信念を持って活動することが大切です。本気で取り組めば、必ず良い結果に繋がるはずです。

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