コンサルから事業会社に転職する方法と事前に知っておきたいポイントを解説

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第21回 コンサルから事業会社に転職する方法

事業会社への転職を決断する前に

コンサルティングファームやマーケティング会社等でキャリアを積むビジネスパーソンの中には、市場分析や経営戦略の立案などに携わる中で、事業を回すことそのものに興味を持つ方も多いのではないでしょうか。「実際のビジネスの現場で自分の力を試したい」「特定の事業(業界・業種)にもっと深く関わりたい」という思いが芽生えるのは、当然のことかもしれません。このようなニーズを満たすためには、コンサルから事業会社へ転職することが選択肢の1つとなります

また、コンサル業界は激務で、出入りの激しい業界としても知られています。家族との時間を大切にしたいなど、ワークライフバランスを重視した転職先として事業会社を選択する人もいるでしょう

ただし、コンサル出身のビジネスパーソンが事業会社で活躍するためには、注意したい点がいくつかあります。コンサルから事業会社へ転職したものの、「自分の力を発揮できなかった」「やりたいことができなかった」など、失敗した転職になってしまう方が一定数いることも事実。

そこで今回は、コンサルから事業会社への転職を検討している方のために、事業会社へ転職する前に必ず知っておきたい注意点と、転職を成功させるための方法・ポイントを解説します。

1.コンサル時代の成功にこだわらない

コンサル時代に大きな成果を挙げていると「事業会社でも必ず成果を挙げられるはず」と考える方もいるかもしれません。
しかし、コンサルタントとして事業会社に携わることと、事業会社の一員として業務にあたることは別物と考えましょう。

コンサルと事業会社では、立場・情報量・会社内のルールや制約など、あらゆる環境の違いがあります。例えば、資料の作り方一つにしても、その会社ごとに方針があり、今までと同じようにはいかないでしょう。自己裁量で行える業務も、コンサル時代よりも限定される可能性があります。
経営判断とその結果をダイレクトに体感できるという点は、事業会社ならではのやりがいを感じる部分ですが、コンサル時代と同じやり方では通用しないということを、まずは意識しておきましょう。

これらの点を理解していないと、「自分の意見は正しいはずなのに、誰も動いてくれない」「良い案を出しても採用をしてもらえない」などの不満が募り、「転職の失敗」を招きかねません。

2.謙虚に仕事に取り組む

コンサル時代には、企業のトップ層の方に経営戦略・経営改善案などを直接、アプローチ・提案していたという方も多いでしょう。しかし、事業会社ではそのようなケースは稀です。

言い換えれば、企業のトップ層よりも、他の一般社員との関係構築のほうが、転職先で成功をおさめるには重要な要素となります。「1.コンサル時代の成功にこだわらない」とも共通しますが、やはり謙虚な姿勢でその会社の風土に馴染むこと、一般社員とのコミュニケーションを深めること、そして何よりも、積極的に学ぶ姿勢が大切です。

また、現場を重視するという姿勢も忘れてはいけません。現場で起きていること、どのようなスタッフが業務に当たっているのかなどを体感できるのは、事業会社ならではです。データ分析や経営理論ももちろん必要になる場面はあるとは思いますが、現場からの声を拾い上げ、自社スタッフや顧客・消費者とコミュニケーションを図ることも欠かせない作業です。決して独りよがりにならず、周囲の社員や現場スタッフからの声を取り入れながら、自分なりのアイデアを出していくことで、信頼を築いていくことができるでしょう。

協力体制性を築いておくことで、例えば実際にプロジェクトを実行する際に、現場とのやりとりも、よりスムーズに進むということもあります。事業会社でのミッションは、その企業のビジネスを成功させ、より成長させることです。そのために「社内のメンバーとともに成功を導く」という思考を持つようにしましょう。
「自分のスキルに自信を持ち、企業に貢献していくこと」はもちろん重要ですが、「新しいフィールドでの、ゼロからのスタートである」という点も意識しましょう。

3.年収ダウンは当然。仕事で結果を出し、年収アップを目指す

コンサルから事業会社へ転職すると、場合によっては、年収が現在の半分程度になることも考えられます。仕事内容やワークライフバランス面を重視し、自分の中である程度納得をしているのであれば問題ありませんが、中には収入面での「物足りなさ」を感じてしまう人もいるでしょう。

収入面よりも「事業会社でしか実現できないことがある」「収入は減ったとしても、スキルを活かしながらワークライフバランスを重視したい」と思えるかどうか、あらかじめ転職の目的を明確にしておきましょう。

また、転職直後は、収入面を期待するよりも「事業会社に携わっていきたい」という、そもそもの転職動機について意識を向け、モチベーションを保つ方法がおすすめです。
高いモチベーションで業務をこなし、それを結果に反映させることができれば、自然と社内からの評価も高まります。転職後の収入については「評価を上げた結果として年収をアップさせていく」という正攻法のアプローチが、もっとも確実でしょう。

4.事業会社への転職に強いエージェントの意見をしっかり聞く

転職のプロの意見を素直に耳を傾けることも、非常に重要です。転職エージェントのキャリアアドバイザーは、各事業会社・各業界の情報に精通しており、効率よく理想の転職先を見つけたい方の強い味方。
また、相談業務だけではなく、模擬面接や年収の交渉・面接日程の調整なども代行してくれますので、積極的に活用すると良いでしょう。

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違いを受け入れ、馴染むことも重要

実際に転職先が決まってからも、コンサル時代と事業会社との様々な「違い」を身をもって体感することになるでしょう。そこで、周囲との人間関係がしっかりと築けているか、違いを理解し受け入れることができるかが、事業会社への転職を成功させるための大きなポイントになります。

また、転職することをゴールとするのではなく、自分のキャリアに対する長期的なビジョンも考えておくことも大切です。「将来的に起業をしたい」「事業会社の中枢人物として活躍していきたい」など、事業会社への転職を今後の人生にどう活かしていくかも、視野に入れておきましょう

転職後に「失敗した」とならないためにも、コンサルから事業会社へ転職する際には、転職エージェントを活用するなどして、しっかりと事業会社についての情報を集め、万全の転職対策を行いましょう。

Writer:久我裕紀