やりがいを取るか?給料を取るか?転職の分かれ道を考える

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転職活動に取り組む中で、少なくない方が「やりがいを取るか」「給料を取るか」という選択を迫られます

ではこの際、求職者はどういう選択をすれば良いのでしょうか?どちらの選択が正解なのでしょうか?

今月の転職相談のニュースは、転職に成功するか失敗するかの分かれ道とも言われるこの2つの選択について考えます。

さて、この問題の答えを考える前に一つだけ前提条件があります。それは現在の給料、そして転職先から提示された給料が、必要最低限の生活を送るうえで、問題のない水準にあるということです。

給料の議論をする際は、この前提が成り立っていることが条件です。なぜなら、一部の特殊な職業(役者や芸人等)を除き、最低限の生活ができなければ、仕事に前向きに取り組むのは極めて困難になります。

給料を取るか、やりがいを取るかの議論を最低限の生活の上にあるということで話をすすめていきたいと思います。

では必要最低限の生活が送れる状況がある中で、やりがいを取るか、給料を取るかという選択を迫られた場合、どうするべきでしょうか?

もちろんどちらの条件も満たしている求人がベストですが、どちらかしか選べないとしたら、転職相談.jp編集部は、やりがいのある仕事を取ることをおすすめします。

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なぜなら給料は後であげることはできても「やりがいのある仕事」をあとで作り出すのは、給料を後で上げる以上に困難だからです。

実際転職相談.jpには、様々な種類の相談が寄せられますが、転職後の相談として最も多いものが、給料が良いという理由で転職したが、職場環境に馴染めず、前の職場に戻りたい(または再度転職したい)というものです。

これまでに15年以上転職に関する様々な相談に回答していますが、逆にやりがいのある仕事に転職したが、給料が低いので転職したいという相談はただの1件もありません。

これも転職の際、「やりがいのある仕事」を優先したほうが良いという理由の一つです。

ただし1件だけ例外があります

それは転職する最大の目的が「給料」であり、その思いが「やりがい」よりも優先すると断言できるケースです。

給料を優先した転職に後悔するのは、あくまで自分の気持ち(たとえそれが奥底にある気持ちだったとしても)に反して、給料に目がくらみ、転職した場合のみ。自分が最優先したいものが「給料」であるという気持ちに揺るぎがなく、たとえ仕事が単調だったり、面白みがなかったとしても、自分の気持ちがぶれないと思えるのであれば、給料を取り、転職しても全く問題ありません

転職する際は必ず「何らかの理由」があるはず。問題なのは、当初の目的がぶれ、給料を優先してしまうということなのです。

やりがいを取るか、給料を取るか悩んでいる方は、転職しようと思った当初の理由はなんだったのか?また転職活動を通じて、自分は何を優先したいと思ったのか、このタイミングでもう一度考えてみるのも良いでしょう。

その結果、出した答えであれば、きっとその選択を後悔することはないはずです。

自分で考え、自分の決断を信じ、転職した先でベストを尽くしましょう