転職にスマホを利用する割合は?利用と応募で大きな差が付く結果に

転職にスマホを利用する割合は?利用と応募で大きな差が付く結果に・メインイメージ

外資系企業への転職支援を手掛ける転職エージェント「ヘイズ・ジャパン」が、転職活動時のスマホ利用に関する調査をインターネット上で実施、その結果を2018年6月13日に公表しました。

その結果を見ると、日本人が転職の際に、他の国とは全く異なるスマホの使い方をしていることがわかります。

以下はアジア各国の求職者が、新しい仕事を探す際、スマホを使用する割合を上位から並べたものです。

仕事を探す際にスマホを使用する割合(ヘイズ・ジャパン調べ)
1位 日本 69%
2位 マレーシア 65%
3位 中国 59%
4位 香港 58%
4位 シンガポール 58%

それでは次にスマホを使って仕事に応募する割合を見てみましょう。

スマホを使って仕事に応募する割合(ヘイズ・ジャパン調べ)
1位 中国 26%
1位 シンガポール 26%
3位 香港 23%
4位 マレーシア 21%
5位 日本 12%

この結果を見ると、スマホを利用し、仕事を探す人の割合は日本が最も多いものの、実際の仕事応募となると、日本が圧倒的な最下位になるという不思議な現象が起こっていることがわかります。

ヘイズ・ジャパンのマネージングディレクターは、この結果を分析し「日本の雇用市場は急速に変化しており、転職活動に取り組む場合は、チャンスを最大限に活かすため、もっとスマートフォンで対応できるようになる必要がある。また企業側も求人広告や応募のプロセスをスマートフォンに対応する必要がある」と述べています。

少しわかりにくいコメントですが、要約すると「求職者は応募に関してももっとスマホを活用すべき。企業側も応募の段階でスマホに対応すべき」というのが発言の趣旨でしょう。

今やスマホは生活に欠かせないツールになっており、求人応募ももっとスマホに対応すべきという点に異論はありませんが、転職相談.jp編集部としては、PCとスマホでは入手できる情報量に大きな差があるため、スマホで仕事を探しつつ、PCで最終的な情報を確認し、応募するユーザーが多い現在の状況を、気にする必要はないと考えています。

スマートフォン使用・イメージ

特に昨今の転職市場は空前の好景気が続いており、スマホだけで求人企業の情報を収集し、応募、転職が決まる可能性は十分にあります。

つまり不十分な下調べで転職を決めてしまうと、転職に失敗してしまう可能性が高くなるのです。

今や転職は当たり前になりつつありますが、短期間で転職を繰り返す行為は、どれだけ転職が当たり前になったとしても、その人のキャリアにとってマイナスに作用します。

つまり企業情報をしっかり調べるという行動は、不十分な情報をもとに転職してしまうことを防ぐ効果があるのです。

日本の求職者が仕事を探す際に、スマホを利用する割合が高い反面、応募ではスマホを使わない傾向が強いのは、日本人の多くが求職先の企業の選別に余念がないとも言えます。

これらの結果を総合すると、仕事を探す際にスマホを使用するのはOKだが、応募のタイミングで改めて企業情報を調査し、納得した上で就活に取り組むことが、後悔のない就活へのキーポイントになるでしょう。

転職を検討されている方は、本ニュースの内容も参考に、スマホを上手く活用しつつ、転職活動に取り組みましょう。