新入社員で転職を意識している人の割合は?

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企業の与信管理をクラウド上で提供するリスクモンスターが「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査(PDF)を実施し、その結果を公表しています。

今回の転職相談ニュースは、この結果から一部を抜粋。新入社員で転職を意識している人の割合をまとめました。日々仕事を頑張ってはいるが、そろそろ転職を考えているという新入社員の方は、本記事を参考に、このタイミングで本当に転職すべきかどうか、もう一度考えてみてはいかがでしょう。

仕事・会社に対する勤続意欲調査
3年後も勤務し続けていると思う 58.2%
3年後は勤務し続けていないと思う 41.8%
3年後も勤務し続けていると思うと回答した新卒社員の割合
新卒入社1年目 59.0%
新卒入社2年目 64.0%
新卒入社3年目 51.5%
3年後も勤務し続けていないと選択した理由
給料が低いから 44.2%
仕事にやりがいを感じないから 30.3%
最初から転職するつもりだから 16.7%

このデータからまずわかるのは、若手社員の4割が転職を考えているという事実です。ただ、これだけではこの数値が高いのか低いのかがわかりません。

そこで役に立つのが厚生労働省が実施している「新規学卒者の離職状況」調査です。この結果を見ると、新規学卒者の離職率は、例年3割前後で推移していることがわかります。これは実際に離職したケースであることを考えると、若者の4割が離職を考えているというデータは、例年並みと言って良いでしょう。

実は筆者も入社1年目強で転職を検討していることから、新入社員が転職を検討する気持ちがよくわかります。また転職すること自体が悪いとも思いませんが、1点だけどうしても気になるデータがありました。それは3年後勤務し続けていないと回答した理由の圧倒的1位が「給料が低いから」となっている点です。
生活できないほど給料が低い場合は問題外ですが、入社3年目位までは社会人としての基礎と今後の伸びしろを作っていくための時期であり、この時点で給料が高い、低いを理由に転職することはあまりおすすめできません

また筆者は様々な転職希望者からの転職相談を受けていますが、転職に失敗する確率が最も高いのは、給料を理由に転職を決めたケースです。

もちろん給料は高いに越したことはありませんが、給料が高いということは、それだけ期待値も責任も上がります。またたとえ給料が高くてもやりがいがない仕事だと、いつか必ず自分の仕事に疑問が出てきてしまいます。そして、その段階でやりがいを重視し、転職しようと思っても、年を重ねれば重ねるほどキャリアチェンジの転職は難しくなり、次は年収が大幅にダウンする可能性が高いでしょう。

転職を検討している新入社員の方は、給料を重視するのではなく、自分が本当にやりたいことをしっかり考え、たとえ少しくらい給料が安くても頑張れる仕事を見つけることをおすすめします。それが今の仕事だと思うのであれば、転職する必要はありませんし、別の仕事にあることがわかったのであれば、転職するのも良いでしょう。
そして転職に成功したら、目の前の仕事に全力で取り組むこと。それがしっかりできれば、自然とスキルが身に付き、最終的には年収アップ(給料アップ)できるはずです。

自分の未来は自分で決め、そして自分自身の手で切り開いていきましょう!