官公庁の転職イベントへの参加が増加。民間から公務員へ転職する垣根が低下中

官公庁の転職イベントへの参加が増加。民間から公務員へ転職する垣根が低下中・メインイメージ

2017年6月~7月にかけて大阪府に属する市の1つ「四條畷市」が、市長の年収を大きく上回る金額で女性活躍担当の副市長の募集とマーケティング担当者の募集を転職サイトで行い、大きな話題になりました

この募集の背景にあったのが、市には行政マンとして優秀な人間はいても、マーケティングという言葉自体を市職員が知らないなど、市長が求める人材が官公庁にはいないという事実です。

また国税局も30代の人材が大幅に不足していることから、転職イベントに出展し、30代の職員を民間から積極的に受け入れています。2017年の計画では国税局全体で200人超の中途採用を予定しており、財務・経理経験者以外にも、ITや営業経験者なども採用するとのことです

ちなみに副市長にせよ、国税局の職員にせよ、民間から中途採用された場合は、公務員として働いていくことになります。

新卒で公務員になるためには、公務員試験のための対策を行い、試験に合格する必要があり、国家公務員であれば、さらに官庁訪問を行い、そこで希望の省庁に合格しなければいけません。
対して民間から転職する場合は、これらのフローを経ることなく、公務員になることができるのです。

これまでは官公庁が民間から人材を募集することは非常にまれでしたが、2016年ごろから官公庁の求人が転職サイト上でも増え始めており、2017年に入りその数は顕著に上昇しています。この状況が長く続くかどうかはわかりませんが、少なくとも2017年度中は積極的な募集があるはずです。

公務員になるための手段として最も有力なのが、公務員試験への合格という事実は変わりませんが、もう一つの選択肢として、民間で身に付けたスキルを活かし、官に転職するという方法があるということを知っておくと良いでしょう

以下は公務員の中途採用を取り扱う転職サイトの情報です。民間から公務員への転職を検討している方はチェックしていきましょう。

国内最大手の求人数、会員登録者数を誇る転職サイト。数は少ないものの常に公務員・団体職員の求人を取り扱う。またスカウトサービスに希望を登録しておくことで、スキルが合致する場合、スカウトが届くケースもある。民間から公務員または団体職員への転職を目指すのであれば、必ず登録しておきたい。

転職サイトと転職エージェントのサービスを一つのアカウントで提供するパーソルキャリア運営のエージェントサービス。リクナビNEXTほどではないが、公務員・団体職員の求人を取り扱っており、他では掲載のないものも。また官公庁が参加する転職イベントも定期的に開催している。

 

独自求人の取り扱いに定評がある転職サイト。本ニュースで取り上げた四條畷市の副市長募集は、エン転職の協力のもと、実施された。公務員・団体職員の求人数は、リクナビNEXT・dodaに及ばないが、チェックしておきたい転職サイトであることは間違いない。