金融業界の転職。外資から日系グローバル企業への転職増の理由とは

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景気の流れを最も強く受ける業種の一つが金融業界。リーマンショックの際は、ほぼ転職の求人がストップしただけではなく、大規模なリストラが行われ、金融業界で働く人間に大きな衝撃を与えました。

その金融業界の転職市場が、再び活況を呈しています。日本経済新聞によると、一部の転職エージェントでは、金融業界の転職仲介数がリーマンショック前の水準を超えてきており、その背景には日系金融機関のグローバル化やフィンテック分野の活発化があると分析しています。

今回の転職相談ニュースは、金融業界の転職動向に関して、もう少し掘り下げて考えてみます。

ちなみに今回のこの流れには大きな特徴があり、外資系から日系への転職が以前と比較すると6割も増えているとのこと。

確かに日系金融機関が再び海外への進出を加速していること、フィンテックに精通した人材を求めていることが背景にあることは間違いありませんが、転職相談.jp編集部は、外資系企業に勤めている人材の意識が少しずつ変化しているのではないかと思われます。

転職相談.jpが運営する「外資系転職サイトランキング」に投稿される口コミを分析すると、以前は外資系企業に勤めている方から寄せられるものの多くが、外資系に転職する際のポイントに限定したものがほとんどでしたが、ここ最近「外資系にこだわるべきではなく、日系グローバル企業への転職も視野に入れると良い」といったアドバイスが顕著に増えていました。

以前の金融業界は、日系企業からスタートし、外資系企業に転職するという流れが成功ルートの一つのように考えられていたのは事実ですが、実際外資系企業で勤務した方が、その考えを改めつつあり、もっとニュートラルに考え、働く場所を選ぶべきという流れができつつあるのかもしれません

金融業界に限らず、企業のグローバル化は日々加速しており、日系企業でもグローバルに活躍する機会は増加しています。

今後は外資系、日系という区切りはどんどんなくなっていき、企業が求めているスキルや条件と、そこで自分ができることを中心に仕事を選ぶようになるのかもしれません。