50代の転職で求められる人物像とは?成功するビジネスパーソンの特徴

50代の転職で求められる人物像とは?成功するビジネスパーソンの特徴・メインイメージ

一昔前までは、転職が可能なのは30代半ばくらいまでとする「35歳転職限界説」が転職業界の常識でした。その理由として、業界や職種を変えて転職する場合、未経験者として企業側が指導できる年齢が35歳くらいまでであること、それ以上になると、組織を束ねて会社を変えていく人材が要求され、転職のハードルが高くなること等が挙げられます。
しかし、現在では転職市場が活性化とともに40代以降の転職者が増加。さらに転職エージェント「クライス&カンパニー」代表の丸山貴宏氏によれば、50代の転職も増加傾向にあるといいます。

では、50代で転職を成功させたビジネスパーソンには、どのような特徴があるのでしょうか?

  1. 高い専門性がある。
  2. 今までの仕事で培った幅広い人的ネットワークを持っている。
  3. 自身でプロジェクトを遂行し成功させるノウハウを身につけている。

これらのスキルは、現場の最前線に立ち続け、つねに目の前の業務やビジネス上の課題に真剣に向き合うことでしか体得することができません。たとえば、希望外の異動や左遷などを経験し「腐って」しまったり、マネジメント業務に就くことで必要以上に現場から距離を置いてしまえば、50代になっても他企業から求められる人材にはなりにくいと言えます。

今の50代は働き盛りの30代頃にバブルの崩壊を経験しています。会社が終身雇用&年功序列型から成果主義型へと方針を転換していく過程を見ているため、「現在の会社が一生自分の面倒を見てくれる」という考え方に懐疑的な人も多いのが事実です。

ただし、本当に必要なのは、ただ会社への不信感を持つだけでなく、いざというときに他企業から求められる人材であること。そのためには、前述のようにビジネスの現場に立ち続けることはもちろん、異業種でも通用するような自分のポータブルスキルを把握することも大切になります。

50代を迎えて、現在の社内での境遇に満足していない人、自分の経験や専門性を生かして新たな分野で活躍したい人は、社会人としての自分のあり方をもう一度見つめ直したうえで、転職も視野に入れみてはいかがでしょうか。