「リベンジ転職」とは?2016年に話題になった転職キーワードを解説

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2016年の転職トレンドとして注目を浴びた“リベンジ転職”。
リベンジ転職とは希望の会社に入社できなかった学生たちが、社会人となってから希望の会社・職種を目指して転職することを言います

2016年春に入社した新社会人たちの就活は、採用スケジュールの大幅な変更に翻弄されました。例年なら春に大手企業の内定が出され、その後中小企業の選考が始まるというのが大まかなスケジュールでしたが、2016年卒では大手企業の内定解禁が8月まで後ろ倒しに。卒論の開始までに就活を終わらせていたいと考える学生が、中小企業の内定を保険代わりに大企業の応募するケースが数多く見られました。

その結果、大企業に内定した学生の多くが中小企業の内定を辞退。さらに8~10月時点で希望の業界・企業の内定をゲットできなかった学生が、現在の内定で妥協してしまう事態も発生しました。
このような経緯により本意ではない会社に入社してしまった2016年卒の学生たちが、入社後リベンジ転職を行うのではないかと予想されていました。

「入社後すぐに転職」というと反射的に悪いイメージを持ちそうになりますが、厚生労働省発表の平成26年の資料によると、大卒新入社員の入社3年以内離職率は32.3%におよび、20代前半での転職も珍しくありません
ひと昔前までは、新卒で就職した会社に長く勤めるのが立派であり、仕事は好きなことばかりではなく、苦手なことも苦労して身につけるのが当たり前という風潮がありました。しかし、現代はその意識が薄らぎ、「やりたい仕事をしたい」という熱意を持つ若者が、若さというアドバンテージがあるうちに、新しい分野へ挑戦できるようになったとも言えます。

もちろん、漠然とした希望だけで転職に踏み切るのはリスクが大きいですが、今後の苦労を覚悟し、その上で転職を希望するなら、彼らの「リベンジ」を応援せずにはいられません。
転職は自分の人生を左右する大きな決断。強い信念を持ち、諦めずにチャレンジしてほしいものです。