転職の面接で答えにくい質問、第1位は「退職理由」 好印象を与えるコツは?

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転職の採用選考において、重要な位置を占める面接。人事担当者からの質問にどのような回答をしたかによって、合否が左右されるため、転職者にとって、どのように回答すべきかは大きな悩みです。
転職サイトを運営するエン・ジャパンが行った、面接に関するアンケートによると「面接でうまく答えられなかった質問」という設問に対して、最も多かった回答は「退職理由」でした。

退職理由は、面接では必ず聞かれる重要な質問ですが、例えば前職の給与や人間関係などに関する不満を正直に伝えると、面接官に「この会社に入社しても、また給与や人間関係を理由に辞めてしまうのではないか」と疑問視されてしまう可能性があります。一方で、マイナスの印象を与えないように努めるあまり、画一的な受け答えになってしまっているのではないか、という不安の声もアンケートでは見受けられました。

そこで今回は、自分らしさを出しつつ、好印象を与える退職理由の答え方を解説。本記事を参考に、退職理由を聞かれた際の回答を整理しましょう。

退職理由をうまく伝えるには

退職理由をうまく伝えるコツは、ネガティブな理由で退職してしまった場合でも、マイナスに捉えられる可能性がある表現は避け、転職によって実現できるプラスの側面をしっかりアピールするということです。
面接はあくまで自分をアピールする場。退職理由を聞かれても、自分の評価を下げるような内容は、伝えなくても構いません。「~が嫌だから退職した」と取られる表現は面接官の心証を悪くする可能性があるため、「~をしたい(携わりたい)という思いを実現するため退職した」というプラスの表現に変えましょう。

また、前向きな退職理由を考える場合、「憧れの職業に就職したかった」といった漠然とした回答では、不十分。「○○で得た知識を活かし、△△の仕事をしたいと考えるようになった」というように、転職を希望する理由を、前職での経験などと関連付け、説得力のある退職理由にすると良いでしょう。

第三者の意見を参考にしよう

自分なりに退職理由をまとめた後は、その退職理由を実際に誰かに話し、もし面接官の立場だとしたらどう思うか、率直な意見を聞いてみましょう。第3者に人に話しを聞いてもらう事で、自身では気がつかなかった論理の飛躍や矛盾を見つける事ができ、さらに良い退職理由をまとめることができるはずです。

また、退職理由を含め、面接の回答をまとめる際は、できるだけたくさんの人に聞いてもらいましょう。
もしまわりに話を聞いてくれる人がいないという場合は、転職のプロである転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すると良いでしょう。転職のプロの視点から意見を聞くことで退職理由を整理する事ができ、転職の成功率もアップするはずです。

面接対策に強い転職エージェント

注目ポイント
キャリアアドバイザーによる模擬面接などの面接対策を行っている。企業によっては、不採用だった場合の理由を聞けることも。

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退職理由として好印象を与えられる回答を考えるのは簡単ではありません。一方で退職理由に苦手意識を感じている人が多いという事は、その分、良い回答を考える事ができれば、ライバルに差をつけ、転職活動を有利に進めるチャンスでもあります。ぜひ、面接官に好印象を与えることができる、前向きな退職理由を考え、転職面接を勝ち抜きましょう!