転職応募の数と成功の関係

転職応募の数と成功の関係・メインイメージ

転職支援サービスを手掛けるBroadBankが転職回数に関する調査を実施、その結果を発表しています。本調査によると、転職活動を開始した際の応募社数として最も多かったのは「3社未満」の約7割。その次に3~4社、5~9社と続いており、応募社数が多くなるほど回答割合は減っていくことから、転職希望者は、転職開始当初から企業を絞り込む傾向があることがわかります。

これは転職相談.jpに寄せられた数々の相談や筆者の経験から考えても、正しい転職活動の仕方であると考えます。

就職活動をするにせよ、転職活動をするにせよ、十分な企業研究を行わなければ、内定を獲得することはできません。特に書類選考を突破するためには、選考を受ける転職希望先に最適化した書類作成がカギを握ります(転職活動が長期化する方の傾向を分析すると、ほとんどのケースが企業研究を怠っており、数撃てば当たるという状態になっています)。このことから考えると、最初は3~4社程度に絞り、しっかりと書類を作りこんだ上で応募を行ったほうが、書類選考の通過率をあげる上でも効率的と言えるでしょう。

その一方でエージェントサービス大手「doda」を利用し、転職に成功した方の統計を見ると、求人への平均応募件数は10.7社と3社を大きく上回っています。

また実際には71.3%の方が内定獲得までに5社以上応募しており、42.6%が10社以上、15社を超える方も約25%もいます。

これを見てもわかるように内定獲得は決して容易ではなく、発表を見る限りでは、初回の応募で転職に成功する人は稀であると言えそうです。

これらの結果を分析すると、転職を成功させるためには活動の初期の段階からきちんと企業研究を行うことが重要。そのうえで最初から転職に成功する例は稀で、万一落ちたとしても気にする必要はない。むしろそこから頑張る事が転職成功につながると結論づけることができます。

これから転職活動を行う方は、上記を参考に、しっかり準備を行った上で転職活動に取り組みましょう。